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sd Quattroのセンサークリーニング地獄はまだ続く

sd Quattroを2回目のセンサークリーニングへ

シグマのsd Quattroを発売日の2016年7月7日に購入して以降、シグマが無料で行ってくれるセンサークリーニングに1年で2回出しました。

sd Quattroのゴミを無料でシグマにセンサークリーニングしてもらった話

sd Quattroを2回目の無料センサークリーニングへ

sd Quattroにはシグマが公式に認めた「メカダスト問題」があり、ユーザーは購入後1年以内なら何度でも送料含めた作業料も無料でセンサークリーニングを行ってもらえます

とは言え、無料だからと言って、そう頻繁にシグマに送るわけにはいきません。

精密機械を何度もトラックに乗せるのは嫌ですし、作業料&往復送料全てシグマ負担になるため単純にシグマに悪いなという気持ちもありますから。

まだ出るのか!メカダスト!

2度目のセンサークリーニングに出した話は、この間記事に書いた通りで、先月の8月に行ってもらったばかり。

ちなみに購入から1年以上過ぎていましたが、電話で確認したところ無料でOKとのことでしたのでそのまま送っています。

今年の8月は異常なほど晴れの日が少なかったのと、私自身フジのX-T20という新しいカメラを入手したことが重なり、このセンサークリーニング後のsd Quattroのショット数は「8回」で後は防湿庫内に入れっ放し。

9月に入ってから自宅での猫撮りで10ショットくらい追加しただけの状態(結局センサークリーニングから20ショット程度)のsd Quattroを持って、数日前に久々に撮影してきてみて、家に帰って写真をチェックしてみたら、何といきなりゴミが付いていました…。

まだ出るsd Quattroのメカダスト

センサーダストチェックをしてみる

sd Quattroのセンサーダスト

現段階でどのくらいのメカダストがまた出てしまったのか、部屋の中でチェックしてみたらこんな感じ。白い点がセンサーに付着したメカダスト(センサーダスト)になります。

行ったセンサーダストのチェック方法は、

  1. MF撮影(あえて若干ピンボケに)
  2. F9とF14の2枚を撮影してみてより多く出た方を選択
  3. Lightroom→現像→スポット修正→スポットを可視化
  4. それをキャプチャー

こんな感じ。

この写真は10/11日に撮影したものなので、シグマで2回目のセンサークリーニングしてもらって以降、約90枚(90ショット)撮影後のセンサーの汚れ具合ってところ。

いやーまだ出ますわ。メカダスト…。わざわざシグマに送ってプロにセンサークリーニングしてもらっても100枚くらい撮影しただけでこんなに出ちゃってる感じ。

ってことは、結局はまだまだシャッターユニット辺り?からメカダストが出切っていないってことなんでしょう。

α6500のセンサーダスト

ちなみにこちらの写真はソニーのα6500のセンサーダストを同様に確認してみた写真。こちらもこちらでかなり酷い有様。

α6500はバイブレーション式の強力そうなセンサークリーニング機能搭載していて、定期的にセンサークリーニングしているんだけども…。

私自身は実はこのカメラも「メカダスト臭いんじゃね?」と考えています。と言うのも私はセンサーが汚れるのが嫌い(そもそも面倒臭いのが大嫌い)だから、レンズ交換頻度自体が非常に低いので。外でも絶対にしないし。

仕方がなくレンズを交換する際は、念入りにブロアーでボディとレンズを吹いて、なるべくセンサー剥き出しの時間を短時間に、セオリー通りカメラ(センサーを)は下向けにしてレンズを装着しています。

α6500のメカダストは誰も騒いでいないから、私の勘違いなのかも知れませんが、少なくてもこんなに付着するような雑な扱いした覚えは全く無い。

なお、α6500の方は絞りを大きくするよりも、F9くらいの方がゴミが沢山&大きく写って分かりやすかったからF9の写真を載せています。

逆にsd Quattroの方はフォビオンセンサーの特性なのか、F9(F7とかも同様)よりもF14くらいまで絞った方がゴミが数多く出現してきたので、こちらはF14まで絞った写真をアップしています。ダストのサイズがここまで違うのはそのせい。

sd Quattroはダストプロテクター付き

sd Quattroはダストプロテクター付き

これ何度も書いていますが、sd Quattroには「ダストプロテクター」という文字通り埃やゴミからセンサーの汚れを防ぐためのプロテクターが付いています。

ダストプロテクターの位置は、この写真の赤紫の色(色はプロテクターの色ではなく映り込みの色)の部分に張られていて、センサーまでチリやゴミ、埃が到達しないように完全にブロックしていますから、レンズ交換等でセンサーが剥き出し状態になった際でも、センサーにチリやゴミが到達することは不可能で、ユーザーがセンサーにゴミを付着させることが物理的に出来ません。

そのため、sd Quattroのセンサーに付着するセンサーダストは100%メカダストということになるかと思われます。

もちろん私はシグマの人間じゃないから、ダストプロテクターが付いていれば外部からのゴミ・チリが100%防げるのかは分かりませんが、レンズを外して肉眼でセンサーをチェックした限りでは、ダストプロテクターが完全防御しているようには見えます。

このプロテクターがあるお陰で、埃やゴミを気にすることなくレンズ交換しやすい反面、メカダストが発生した場合は、メカダストがダストプロテクターより外に飛び出ることができず、ダストの逃げ道がなくなり、センサー付近に取り残されて付着してしまうということなんだろうと思います。

わざわざ装着しているダストプロテクターが逆に仇となっていると言う形なんでしょう。多分。

ちなみにこのダストプロテクターを外して自分自身でセンサークリーニングをすることは可能のようですが、壊れた場合は修理費が6,000円掛かるそう。実際に割っちゃった報告はツイッターで読んだ気が…。

シグマに抜本的な対策は望めない

シグマはセンサークリーニングは無料で行ってくれるものの、残念ながら未だに抜本的な対策は施してはくれません。

後発のsd Quattro Hの方は物理的(部品)な対策が施されているようで、sd Quattroの時のようにセンサーダスト問題は騒がれていませんから、sd Quattroの方も部品交換等で対策は可能なのでしょうが、1年以上無料センサークリーニングという対応を対策費を支払って行ってきたわけで、今更ってことなのかも。

シグマはこのメカダストの問題をいち早く把握し、「往復送料を含めてセンサークリーニングを何度でも無料」と判断したことで、当時「さすがシグマ!神対応!」などとネット上で賞賛の声が上がったのを覚えています。

私自身も素直に助かるなと思ったし、そもそもメカダストですから、シャッターを切っていれさえすれば、そのうち無くなるはずだと思っていました。

ところが実際は現在7000ショットくらいの私のsd Quattroはこの通りで、いつになればメカダストが出なくなるのか全く出口が全く見えない状態。

メカダストとどう付き合うのか

レンズ交換式のカメラのセンサーなんて、レンズ交換時に汚れてしまう可能性があるのは仕方がないことで、普通はセンサーに余程の数のゴミや大きなゴミでもつかない限りは神経質になる必要はありません。RAWで現像するならLightroomで一発除去できますし。

ただし、sd Quattroの場合は、

  • ダストプロテクターがあることでユーザーが安易にセンサークリーニング出来ない
  • 純正RAW現像ソフトSigma Photo Pro(SPP)にごみ取り機能が無い

この2つの問題があるため、他社のカメラよりも厄介な問題と化しています。もちろんこれに加えてユーザーがつけたわけじゃないのに、勝手にゴミをつけられる不満もありますが…。

解決策としては、

  1. 今後もシグマに面倒見てもらう
  2. 市川ラボラトリーのSilkyPixを買う
  3. X3FじゃなくDNGで保存する
  4. SPP→TIFFで書き出し→Lightroomでごみ取り

くらいかな?

1に関しては、シグマは今後も完全無料で対応してくれるかは不透明。そもそも「1年間」って期限付きでの対応ですから。

2は、市川ラボラトリーのSilkyPix(ゴミ除去機能あり)だとシグマのRAWファイル形式のX3F(Lightroomでは読み込めない)が直接読み込めるそうですが、安いバージョンで16,200円もするようだし、私のようなLightroomを使用している人間はわざわざ併用する必要がありませんから購入したくない。

3は、sd QuattroもファームウェアのアップデートでDNG形式でも保存できるようになったので、DNGで保存してしまえば直接Lightroomで読み込め、Lightroomを利用してごみ取りも容易にできる形。

ただし、DNG形式保存の場合はRAWが14bit→12bitになってしまうのと、ファイル容量が倍近くになること、

SPPだと当然使えるこれらのシグマ独自のカラーが、

Lightroomで読み込むと使えないこと等のデメリットが…。そんなわけで、色の良さだけでsd Quattroを使い続けている私としては、DNG保存は100%無い。

となると、結局は4の対策が最も現実的でユーザーが行いやすい対策かなとは。

一旦SPPで読み込んで、TIFF形式で書き出し、それをLightroomで読み込んでゴミを取り除く作業になるわけで、面倒臭いですけどねー本当に。

せめてSPPにごみ取り機能を

それにしても何故SPPに「ごみ取り機能」くらいいつまで経ってもつけられないんですかね?おまけに水平補正やトリミング、リサイズ等、普通のRAW現像ソフトに基本機能として搭載されているはずの機能すらSPPでは未だに出来ません。このことだけでもシグマのカメラを他人に勧める気になれません。

SPP自体は使いやすいソフトなんですよ。最初はMacだとゴミレベルに遅かったけど、今はMac版も64bitにも対応し、かなり処理速度も速くなったし、操作系も非常に分かりやすくて使いやすいので。

そもそもSPPに「ごみ取り機能」がついていてくれさえしていれば、メカダスト問題も自分の中ではとっくに解決している話なのですが…。

まぁSPPはバージョン6.5.5まで来ているのに未だについてないんだから、今後も期待出来ないだろうなとは。搭載すると著作権とかの関係で使用料が発生するとかあるのかな?とか勝手に。本当にそう言う理由でもあるなら、せめてアナウンスくらいして欲しいわ。納得できる理由ならこんないちいちグチグチ書く気もない。

それにしてもsd Quattroシリーズに期待して真っ先に飛び付いた人達だけがこんな目に合うとわね。ゴミのせいもあってか、発売から1年ちょいしか経ってないのに中古市場じゃ恐ろしく値が下がってしまいましたよ。

マップカメラだと中古のボディ単体が4万円台で売られていますし、ワンプライスでの買取だと34,000円ですと。

って言うか「sd Quattro & Art 30mm F1.4 DC HSM レンズキット」の買取が46,000円って。30mm F1.4 DC HSMが単体でも36,000円くらいで売られているのに…。

ちなみに私が購入したのはビックカメラで、5年保証をつけたため約9万円。ポイントが4455ポイント付与されたから大体85,000円で購入しています。

ヤフオク、メルカリ等で今手放せば半値くらいですかね。まぁ特に売る予定はありませんので、壊れるまでこのまま使い続けるつもりですけど。

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