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富士フイルムX-T20のJPEG撮って出しでRAW現像の色に仕上げる方法

購入したばかりのフジのX-T20

買ってまだ1か月と言うこともあって、最近こればかり使っている富士フイルムのX-T20。

異常なまでに晴れの日が少なかった8月から一転(ってほどでもないが)9月はそこそこ晴れの日増えたので、少しづつ持ち出す機会も増え、X-T20を外で使ってみていますが、やはり晴天の日に外で撮影してみると印象は全然変わるもので、光があるとJPEG撮って出しでも良い色が出るなぁとは。

フジのカメラはJPEG撮って出しの色が素晴らしく、JPEG撮影だけで満足が行く」と言うのをネット上のあちこちで目にするとは思います。

ただそうは言っても、撮影後にあれこれカラーをいじれて、自分好みの色に仕上げることが出来てしまうRAW現像を知ってしまった後だと、いくら「フジの色が良い」とは言っても、プロビアやベルビアのJPEG撮って出しのままで満足出来るのか?と聞かれて素直にハイと答えることは出来ません。

X-T20のJPEG撮って出しでRAW現像した時のような色に仕上げる方法

JPEG撮って出しの写真でRAW現像した時のような満足の行くレベルに仕上げるのはどうすれば良いのか?と言えば、単純にその場で色を作って仕上げてやれば良いと言うことになります。

X-T20のシャドーを調整

例えば、この2枚はどちらもJPEG撮って出しのベルビア(ビビッド)ですが、撮影時にカメラ内でシャドーの値をいじっただけでここまで印象が別物の絵になります。

Lightroomで現像する際にハイライトとシャドーを大きくいじるのは定番中の定番の手法。

Lightroom初心者にオススメのシャドウとハイライトを極端にいじる現像テクニック

このハイライトとシャドウの値を撮影時に弄れるのはフジのカメラの大きなメリットだと思います。

ちなみにソニーは最新のα7RIIIでもコントラスト彩度シャープネスしか弄れません。

シャドーやハイライトに加えて、シャープネスとカラーをあれこれ数値を弄って組み合わせを試してプレビューしてみて、その場で色を作り、撮影時の段階で仕上げてやれば、JPEG撮って出しでもRAW現像したような自分好みに近い絵は出すことは可能です。

X-T20で言うと「Qボタン」を押して出てくるシャドーやハイライト等の設定項目のことです。

逆に撮影時にここら辺の設定項目をいじって絵作りしてやらないと、余程の上級者でもない限りはプロビアで撮ろうが、ベルビアで撮ろうが、出てくる絵は他社のカメラのJPEG撮って出しと大差ない写真になってしまうことが殆どかと思います。

上の田んぼの2枚の写真なんかだと、やはりシャドーだけではなくて、その他の項目までいじり、更に追い込む必要がありました。

上は明るく淡めの印象を狙ったものの、青も緑も黄色も鮮やかさに欠けて綺麗じゃないし、下は中途半端なダイナミックトーンの印象で面白くなく、これならACROS(モノクロ)で仕上げちゃった方がまだマシだったかなと。

X-T2とD750のJPEG撮って出しの色比較

ちなみにこんな動画がありました。

この動画はフジのX-T2とニコンのD750のJPEG撮って出しの色比較の動画。

単純に色味の比較動画なので、普通に何も考えないで撮影しているとのことですけど、写真が上手な人が撮ってもこんな感じで、どちらがどちらで写したか分からない仕上がりになってしまいます。

フジ機のJPEG撮って出しの色は素晴らしいのか?

特に「肌、青、緑」は富士フイルムが最も力を入れている色だそうで、やっぱり素晴らしいと素直に感じます。

先日7歳の姪が来た際に撮らせてもらい、以前撮ったソニーの肌色と比較してみましたけど、やはり段違いで素晴らしかったです。

もっともソニーの方はRAWオンリーでしか撮影していないので、単純な比較は出来ませんし、個人的には肌色ならCanonの方が好みかなとは。

上の3枚はそれぞれX-T20Canon 60Dα6500で撮影した撮って出しの写真ですが、どれがどれだか分かるでしょうか?

X-T20とα6500はJPEG撮影で、どちらもビビッド(フジはベルビア)、60DはRAWデータでどの写真もそのままリサイズしただけで全くいじっていません。

使用レンズはそれぞれ、

  • X-T20・XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
  • 60D・EF-S60mm F2.8 マクロ USM
  • a6500・E PZ 18-105mm F4 G OSS SELP18105G

もちろん同日撮影しているわけじゃなく、焦点距離も絞り値も被写体も全く異なり、条件が一緒なのは「晴れの日」だけです。

ただ、「色」に関してはこんな感じで、確かにフジのJPEG撮って出しの色は素晴らしいとは思うものの、ぶっちゃけ他社の色も同様に素晴らしいから個人的には大差ないのかなとは。

フジだけ「色が良い!」との評価が突出しているように感じるのは、やはり「フィルムメーカーのカメラ」という世間の印象が強いからなのかも知れないなと実際使ってみて。

逆に「色が良い!」じゃなくて、フィルムシュミレーションの名の通り「フィルム写真のような色」と言うならその通りなんでしょう。私はフィルムで撮ったことがないから分かりませんが、実際フィルムの色を再現しているわけですから。

カメラ市場はご年配の方も多いわけで、それなら当時の色を再現しているフジのカメラのJPEGの色が好きな人が多いのも頷けます。

そんなわけで、「フジのJPEGの色」に関しては、個人的には普通に撮っても面白味を特に感じないため、JPEGオンリーで撮影してくるなら書いた通り現場でシャドー等の値を変更しつつ撮るしかないかなと。

もっともそう言うことになると「RAW現像すりゃ良いだけだからフジのカメラ必要ねーじゃん」ってことになりますけど、全くその通りなので、今X-T20をどうしたもんかと思案中(苦笑)。

あ、ちなみに写真の答えですが、上から60DX-T2a6500でした。

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