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何故コシナのフォクトレンダーは別格の神レンズなのか?

コシナのフォクトレンダー65mm
コシナのフォクトレンダー65mm

相変わらずGooPassさんで機材を借りているため、カメラやレンズを自腹購入することがほぼなくなりましたが、そんな機材オタクの私がレンタルすると決まって欲しくなってしまうのがコシナのフォクトレンダーのレンズたちです。

フォクトレンダーの何が魅力なのか?

ご注意

購入&レンタルしたフォクトレンダーのレンズはこの3点になるため、以下これらのレンズを自分自身で実際に使用した印象を元に書き綴ります。

一番はレンズのデザインと質感です。

もうこれに関しては圧倒的で他の追従を許しません。

本当に別格で、他のレンズがおもちゃのように感じてしまうくらい。

フルメタルで作られたボディは適度な重量感と剛性のバランスが素晴らしく、絞りリングのクリック感はまるで楽器のような美しい音色を奏で、ヌメヌメヌルヌルのフォーカスリング操作感はレンズだけ手元に置いておいて、いつまでもいじっていたくなるほど。

他社のZもRもEもFも超高額なレンズは使ったことがないから、もしかするとこういう工作精度が高いレンズはあるのかも知れませんが、10万円そこそこで購入可能なレンズでこのレベルは恐らくないでしょう。

もちろんMFレンズだからこその工作精度ってこともありますが、それを差し引いてもフォクトレンダーのレンズの質感は凄すぎです。

またデザインも本当に美しいので、ぶっちゃけレンズとしてカメラに装着しないで、オブジェとしてデスクの上に飾っておきたいくらい。

フォクトレンダーの凄まじい描写性能

これも魅力の一つですが、どのくらい凄いのかというと、レンズの描写が凄いからファインダーや液晶に映る絵の解像度が上がって見えるくらいです。

特に110mmのマクロや65mmのハーフマクロだと被写体によれるから尚更。

フォクトレンダー110mmマクロ × α7RⅢ
フォクトレンダー110mmマクロ × α7RⅢ

描写力に関しては、例えば高画素機のα7RⅢとの組み合わせだと、このくらいの距離でトンボの目にピントを合わせて撮影すれば、

フォクトレンダー110mmマクロ × α7RⅢ
フォクトレンダー110mmマクロ × α7RⅢ

等倍鑑賞するとトンボの複眼まで詳細に描写することが可能。

これ絞りはF5.6まで絞ってますけど、昆虫のマクロ撮影で良く見かける特殊なライトとかストロボなんかは何も使ってませんし、上記の写真の位置から撮影しただけで、未現像状態なのでシャープネス等もいじっていません。

目の右下に擬色っぽいのが見えるのはキャプチャーした画像だからかな?(実際の写真上には写っていない)

実際撮影してみると分かりますが、このくらいの距離から撮影した場合、なかなかここまでトンボの複眼がハッキリクッキリ写るのは難しいはずです。

シグマの105mmマクロの描写力もエグいですが、これと同等以上といった印象で、ピントを自分で合わせる分、バチピンならちょい上といった感じでしょうか。

フォクトレンダーはお手頃な価格帯

これだけスーパーなレンズにも関わらず、お値段は10万円前後でズラリと勢揃いしていて割と手が出しやすい印象です。

もちろんMFレンズだからこそ価格が抑えられているのは確かでしょうが。

フォクトレンダーの欠点

やっぱりAFがない点

全く動かない被写体なら何の問題もありませんが、ちょっとでも動くとバチピンが難しくなります

例えば超広角レンズの場合は無望遠側に合わせておくだけでそのまま撮影するとシビアではないものの、ほぼほぼピントは合うので、むしろAFレンズよりも撮影が楽だったりするのですが、65mmや110mmになってしまうと当然そうはいきません。

また、この2本はフローティング機構を搭載しているため、レンズの鏡筒がゆっくりと長く伸びることもあって尚更ピント合わせに時間がかかって難しいです。

65mmをレンタルして桜を撮影してみましたが、こんな何でもない桜でもちょっと風に吹かれだけでせっかく合わせたピントが合わず最初からになってしまうのが非常に面倒くさく感じてしまいます。

これは花びらに合わせたかったのですが、結果的におしべに合ってしまいました。

ソニーのカメラの場合はMFでフォーカスリングを回すと自動で被写体が拡大してピントが合わせやすくなる機能がありますが、ピントが拡大している分、ちょっとでもズレてしまうと再度合わせるのに更に時間がかかってしまう形。

もちろんある程度絞ってしまってシビアにピントを合わせなくも良いならピーキング機能を利用してパシャパシャ撮影することも可能ですが、やっぱりバチピンでとなるとちゃんと自分でピントを合わせたくなるのが心情というもの。

それに高画素機で良く写るカメラになればなるほど、ピントがちょっとでもズレると描写が悪くなってしまうので。

動画撮影のピント合わせも当然難しいですし、やはりこのMFオンリーという点は購入してまで使ってみたいと考える意欲を削いでしまう原因になるのかなと。

微妙な値段設定

先程はレンズの品質の割には安いと書きましたが、矛盾するかも知れませんが、10万円前後となるとそれなりに良いAFレンズが買える価格帯なので、なかなか手が出しづらい価格なのかなとも。

特にソニー機を愛用されている方は動画撮影もやりたい、やっている方が多いでしょうし、MFオンリーのレンズとAFが使えるレンズを天秤にかけるとどうしても手が出しづらくなってしまうはず。

一度は使って欲しいフォクトレンダーのレンズ

というわけで、当然メリット・デメリット混在しますが、せっかくソニーのカメラを使っているのだったら、Eマウント用が用意されているフォクトレンダーのレンズは一度は使ってみて欲しいと思います。

購入は厳しいと感じる人は是非GooPassを。

65mmも110mmもRank2で借りられるから、1か月利用して1万円ちょっとでレンタル可能なので。

とはいえ、これだけススメている私自身はせっかく購入した15mmも手放してしまってフォクトレンダーのレンズは私物は1本もありません。

やっぱりどうしてもMFのみは厳しく感じてしまうんですよねー。

でも、使うと欲しくなってしまうので、そのうち1本また購入する予定。

私は室内でのニャンコ撮影がメインなので、多分これかな。

ニコンZマウント用も続々

今まではライカMマウント以外だとソニーEマウント用がメインでしたが、今後はニコンのZマウント用も続々開発&発売されるようです。

既に4本が発売されており、2022年10月には更に2本が追加されるので早くも合計6本に。

Zマウントはファインダーが精細で非常に見やすいこともあり、MFレンズが凄く使いやすいでしょうし、描写面でもマウント径の大きさや、後発ということも加わり他社用よりも更に良くなっている可能性も考えられるため期待大。

2 COMMENTS

USA

かわいいからという理由だけでクラシカルな外見のカメラ(FUJI&ニコン)をなんとなく購入してしまい、レンズも似合うのにしようと中華メーカーの格安MF専用レンズへうっかり手を出し、その工作精度の低さや片ボケ率の高さ、公開MTFにまったく届かない実質解像度の低さ(比較的に世間で評価の高いLAOWAすら等倍解像度には疑問)から、最終的にコシナのフォクトレンダーシリーズへたどり着きました。それまでに15万円くらい勉強したでしょうか。

中華系メーカー群のクオリティとは鏡筒の造りから光学性能まで一線を画してると思います。コシナは値段だけはかわいくありませんが、どうせ中華系は安かろう悪かろうの典型みたいなもの。かくいうコシナも逆光性能やボケの質は同価格帯だとカメラメーカー純正レンズと比べて苦しいところもありますけど、フィルムカメラライクなデジカメと合わせた外見とマウントアダプターなしに装着するスタイルにこだわるなら、比較すべき対象は中華メーカー群しかなく、そうなればコシナの圧勝となりますよね。逆光に強いのが欲しいなら純正使えばいいだけですし。

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管理人hiroa

中華メーカーの安いレンズは日本製とは異なり、
品質に個体差があって当たり外れがあるんですかね?
LAOWAは中華メーカーの中でも値段がそれなりに高いけど
面白いレンズ出しているからちょっと使ってみたいと思いましたが。

その点フォクトレンダーのレンズは本当に申し分ないですよね。
動画も撮影となるとMFレンズだとどうしても運用が厳しいのと、
高額な価格帯がネックですが、写真撮影メインなら
今のミラーレスカメラはピント合わせも楽でその作業すらも楽しいから
是非使ってみて欲しいですよね。

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