「ディテールの強化」で富士フイルムのポップコーン現象は解消するのか?

富士フイルム「ポップコーン現象」例
富士フイルム「ポップコーン現象」例

X-T30で撮影してきた写真の中に富士フイルム特有のいわゆる「ポップコーン現象」がちょっと気になってしまう写真があったので、解消方法を調べてみたらAdobeのブログに興味深い内容が書かれていました。

それは「ディテールの強化」というLightroomやPhotoshopのCamera Rawに搭載されている機能を使うだけでこのポップコーン現象が改善するという話。

っていうか、私はこのディテールの強化って機能を今の今まで知りませんでした。

そもそもポップコーン現象とは?

富士フイルム「ポップコーン現象」例
富士フイルム「ポップコーン現象」例

富士フイルムのX-Trans CMOSセンサー特有の現象で、この写真のように拡大すると迷路のようというか脳みそのようというか、油絵のようにグルグルと渦を巻いてしまう現象です。

管理人
管理人

写真は現象が分かりやすいようにシャープネスの値を極端に上げて、写真を300%で拡大した一部分を切り抜いています。

ただし、JPEGの場合はほぼ分かりませんし、RAWファイルをLightroomで現像する際も

  • 大きく拡大しないと気付かない
  • 目立たない被写体もある
  • シャープネスを大きく上げなければ目立たない
  • シャープネスの代わりにテクスチャを使うと目立ちにくい

こんな感じなので、通常はそう大きな問題にはなりませんし、大騒ぎするほど気になる現象だとは個人的には考えていません。

実際にポップコーン現象の例として載せた切り取る前の元の写真はこれで、去年の10月の終わりにリンゴ園に行った時のリンゴの写真で、

機材はこの組み合わせで撮影しています。

例のように等倍以上で大きく拡大すればポッポコーン現象は確認しやすいものの、このように見てもらっても誰も気付かないでしょうし、割と大げさに騒がれる割にはその程度の現象というか症状です。

もっとも自分でPCのモニターで現像してる際なんかはやっぱり分かりますし、確実に発生はしますので、改善できるなら出来るに越したことはないと考える人は大半なのかなとは。

ちなみに「ポップコーンの現象」の由来は、桜の花がポップコーンのように見えてしまうからとか書かれていましたが、詳細は私は分かりません。

また、この現象は富士フイルムのX-Trans CMOSセンサー特有の現象で、残念ながら最新のX-Trans CMOS4センサーでも改善せずに発生する現象。

「ディテールの強化」とは?

Camera Raw、Lightroom Classic、Lightroom CCに搭載された新機能「ディテールの強化」は、デモザイク処理に新しいアプローチを採用することで、微細なディテールの処理を改善し、偽色やジッパーノイズのような問題を解決するもので、Bayer方式(キヤノン、ニコン、ソニーなど)とX-Trans方式(富士フイルム)、どちらのRAWモザイクファイルでも良好に機能します。

https://blogs.adobe.com/japan/cc-photo-enhance-details/

詳細な説明は上のリンク先のAdobeの公式ブログに書かれているのでご興味ある方は。

要するに「ディテールの強化」を使用すると

  • より高い解像度が得られる
  • より正確な輪郭およびディテールの描写が得られる
  • 偽色やモアレ模様のようなノイズが減少

写真にこれらの効果が得られ、結果的に「BayerおよびX-Trans両方式のRAWファイルにおいて、最大30%解像度を向上させられる」という何でこれを今まで使わなかったんだ?というくらい凄い機能らしい。

なお、富士フイルムのみ「ポップコーン現象」が発生するため、やはりフジのカメラで撮影してきた写真に対しての効果が絶大のようですが、書かれている通りでキヤノン、ニコン、ソニー等のカメラで撮影してきた写真でも効果はあるようです。

言わずもがなですが、RAWモザイクファイルと書かれている通り、RAWファイルに対して利用する機能なので、JPEG撮って出しオンリーの方にはこの機能は無関係です。

「ディテールの強化」の使い方

例としてLightroom Classicでの使用方法を。

  1. 写真を右クリック
  2. 「ディテールの強化」
  3. ディテールの強化プレビュー
  4. 強化ボタンをクリック

たったこれだけ。

写真を右クリックする際は「現像モード」に入らず「ライブラリ」のままでもディテールの強化は表示されます。

ディテールの強化
ディテールの強化

予測時間が表示されますが、あくまでも目安にすぎず、私の貧弱なiMac 5KのLate2014でX-T30のRAWで撮影してきた写真に適用して終了するまでに大体予測時間の倍の20秒程度かかりました。

ちなみにX-T30のRAWファイルは私は非圧縮RAWに設定しているので、1枚60MBくらいと結構大きいサイズです。

これで20秒ほどしかかからないので全く苦になりませんし、使い勝手の点でも非常に優秀な機能だと感じました。

強化した写真は「強化.dng」で別ファイルに書き出されますから、元データはそのままでコピーされる形。

ポップコーン現象にディテールの強化を使ってみた

「ポップコーン現象」が分かりやすい私が撮影してきた先程の写真を例に使ってディテールの強化で改善するのか試してみました。

なお、写真は横640pxまでリサイズしちゃっているため、スマホでの閲覧推奨です。

ディテールの強化適用後ディテールの強化適用前

写真はポップコーンが分かりやすいようにシャープネスの値を100にして、300%まで拡大していますが、一目瞭然で迷路のような気持ちが悪いウネウネした部分が改善しているのが分かります。

特にリンゴの部分よりも左側の背景部分が分かりやすく見える感じ。

ディテールの強化適用前ディテールの強化適用後

こちらは別の写真の比較ですが、どちらがどちらと説明するまでもなく一目瞭然でポップコーン現象が改善しているのが分かるかと。

ポップコーン現象は改善する!

この後、数枚の写真でも「ディテールの強化」を利用してみましたが、同様に「ポップコーン現象」の改善が見られて解像感も多少増したような写真になりました

「ディテールの強化」後に更に追い込めば更に解像感も増すでしょうし、逆に現像後の終了後に「ディテールの強化」を行う方法もありなのかと。

どちらがベターなのかはトライアンドエラーで自分で試してみると良いのかも。

なお、「ディテールの強化」が効力を最大に発揮するケースは、

  • 大きく印刷または表示したい写真
  • ノイズが多く含まれる画像
  • 微細なディテールを多く含む画像

だそうです。

高感度写真のノイズも減少させられるようなので、ご興味ある方は是非。

っていうか、使わにゃ損ですね、この機能。

一方でデメリットはというと、同じ写真が1枚増えてしまうことでしょうか。

DNG形式でコピーされる形になりますが、DNGファイルが大きいからか、それともディテールが強化されるからか、元のフジのRAWファイルの倍のファイルサイズで作られるようです。

そもそも「ポップコーン現象」自体がそれほど気にするほどの問題でもない(あくまでも個人的な意見ですが)し、「ディテールの強化」後にJPEGで書き出したらDNGファイルの方は破棄して元のRAWデータだけ保管しておくと良いのかなと。

「ディテールの強化」自体はフジ以外のメーカーの写真でも使える機能ですから、積極的に使ってみたいとは考えていますが、ただでさえRAWファイルはサイズが大きいですから、使い方は非常に簡単ですが、気軽に使えるわけではないということはお伝えしておきます。

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