【最高 vs 最悪?】富士フイルムのカメラとソニーのカメラで色味比較

以前も富士フイルムのカメラと他のメーカーのカメラを使って色味を比較する記事を書いてみたことがあったのですが、ちょっと結果が分かりにくかったのでまたやってみることに。

今回はシンプルに

色味が最高!と言われている富士フイルムのカメラと、逆に

色味が最悪!と言われているソニーのカメラとの2択で色味を比較してみています。

比較に使用したソニーと富士のカメラ&レンズ

使用したカメラは

ソニーは「α6500

富士フイルムは「X-T30

で、

レンズは

ソニーが「SEL18135

富士フイルムが「XF16-80mmF4 R OIS WR」です。

カメラに関しては

  • α6500:2016年12月2日
  • X-T30:2019年3月20日

と発売日にだいぶ開きがありますが、APS-Cのソニー機はα6500しか所有していないので。

レンズに関しても実売価格でフジの方が倍くらい高いレンズにはなりますが、今回は色味を比較するだけなのでこの2つで比較しています。

撮影方法に関して

三脚にカメラを設置しようかとも思いましたが、X-T30は三脚穴が中央に無いし、α6500とはカメラのサイズ、レンズの長さ、全てが異なるため、三脚を据え置いて同じ焦点距離で揃えても画角が全然ズレてしまうし、面倒臭かったので全て手持ちで撮影しています。

ライティングに関しても面倒くさかったのと、かえって結果に悪影響を及ぼしそうだったので、天井のLED蛍光灯1灯のみで撮影しています。

そのため、全ての写真でISO感度が上がりましたが、ついでに高感度性能の違いも比較することができるので一石二鳥だったのかなと。

設定に関して

設定はどちらも極力一緒になるように全て初期状態に近い形で設定済みです。

極力というのは、やはりメーカーごとに独自の機能があるので、全てを一緒にできたかどうかが分からないという意味で。

例えばフジの場合はソニーには無い「ダイナミックレンジ拡張」機能が備わっていて、これは何故かオフに設定することができません。

従ってこの設定は最も低い値の100%に設定しています。ってな感じで、メーカーごとに固有の機能ってのがあったりするから完全に設定を一緒にするってことができないからです。

また、素の状態の高感度ノイズをチェックするため、NR(ノイズリダクション)の設定はどちらもオフに設定しています。

ピントはシングル1点で同じ場所に合わせて、焦点距離もほぼほぼ一緒で撮影しています。

ホワイトバランスは全ての写真で両機共にオートで。

写真はJPEGをLightroomで読み込んだ後に横640pxにリサイズして出力しているためかなり縮小しています。

そのため画面の大きなPCよりもスマホで閲覧した方が結果はより分かりやすいかもです。

と前置きが長くなりましたが早速。

X-T30 vs α6500で色味比較対決

猫のオーナメント撮影で比較

可愛らしい子猫のオブジェを撮影してみました。

中央のバーを右端に寄せた際に全表示される写真がX-T30で、左端に寄せた際に全表示されるのがα6500です(以下、全ての写真も同様)。

絞り値はF5.6、ISO1600で撮影しています。

絞り優先モードで撮影しているのでシャッタースピードとISO感度は自動的に設定されましたけど、α6500の方が1/30秒に対して、X-T30は1/20秒になりました。

これはメーカーの特性なのか、フジの方がシャッタースピードを遅く設定する癖というかシステムのようで、毎回ソニー比較で1/10秒程度遅く設定していました。

レンズが6.0段分の手ぶれ補正機能を搭載した「XF16-80mmF4 R OIS WR」ですから、1/20秒でもほぼ手ぶれはしませんでしたけど。

色味は両機共にスタンダード(X-T30はプロビア)で撮影してみましたが、α6500の方が良く言われるように寒色系でスッキリとした色味で、X-T30の方が背景も含めてより暖かみのある色味に写りました。

また特に黒に関してはX-T30の方がより引き締まった黒色で綺麗に見えます。

被写体は可愛らしい子猫ですから、恐らくほとんどの方がX-T30の色味の方を好まれるのではないかと。

フルーツの食品サンプル撮影で比較

今度は様々な色を一度に比較可能なこのオブジェを。

ニトリで売られているもので、本物そっくりに作られたフルーツバスケットの食品サンプルで、これもISO1600まで上がってます。

今度はカラフルな被写体ですので、両機共に色味をビビッド(X-T30はベルビア)に設定してみました。

X-T30の方が全体的に若干明るく写っていて、全てのフルーツがどれも何となく瑞々しい印象に見える感じ。

本物のフルーツだとして両方並んでいたらX-T30の方を買う人が多いのかなと。

フィギュアの撮影で比較

肌色をチェックしてみるためにフィギュアの写真を。

肌色のチェックなので、今度は色味はα6500はポートレート(X-T30はPRO Neg. STD)に設定してみました。

これもISO感度は1600まで上がってます。

今度は打って変わって寒色、暖色が逆の結果となり、α6500の方が黄色が強く、X-T30の方が白が強いという結果に。

実物の肌色はこの中間の色合いって感じです。

ちなみにあえて「PRO Neg. STD」に設定してみたのは、他の色味もチェックしてみたかったからと、富士フイルムがポートレート撮影用としておすすめしているから。

シミュレートされているのは、”NS160″というポートレートスタジオで使用されるプロ用ネガフィルムを、”FUJI COLOR Paper Professional MP”にプリントしたものだ。その描写は、非常に柔らかい階調を身上とし、特に肌色の柔らかさはさすが”ポートレート撮影専用”と言うに相応しい。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/stories/the-world-of-film-simulation-episode-4/

この色味のせいで余計に白く写ってしまったようです。

ソニーの方のレンズ「SEL18135」がこの焦点距離だとこれ以上寄れなかったため、RAWファイルの方をトリミングしてアップで出力してみました。

その際に色味をどちらもスタンダード(X-T30はプロビア)に設定してみるとこんな色味に。

α6500の方が黄色が強く、X-T30の方がより健康的に見える肌色なのかなと。

これに関してもやっぱりX-T30の方がより万人受けする色味と言えるのかも。

緑色の野菜で比較

葉ねぎという野菜のようで、貰い物で家に置いてあったものです。

この写真だけ翌朝に自然光で撮影していて、ISO感度は800。

これも色味をビビッド(X-T30はベルビア)で。

肌色に加えて緑や青は富士フイルムが特に得意とする色だそうで、今回の結果で最も色味が異なって写りましたが、X-T30の色味の方が断然野菜が新鮮に見えて好ましい結果に思えます。

実物の色味はα6500の方に近く、X-T30の方が明らかにやり過ぎくらいで作られた色とは言えるのですが、後から編集することなく、カメラが作り出す色味が全てのJPEGですから、より美しく見える方が正解なので、X-T30の方が好ましいと言えるはず。

もちろんRAWでこの色だと困りますけど。

ちなみにRAW同士で比較してみるとこんな感じなりました。

RAWのデータは双方共に全くいじっていませんので、色味はLightroomで読み込んだ状態のデフォルトの「Adobeカラー」が適用されています。

まとめ

今回使用した機材は発売日に3年の開きがある2台のカメラでしたから、両メーカー共に最新機種(ソニーはα6600でフジはX-T4)を使用した場合の色味の比較はまた異なる結果になるはずですが、α6500とX-T30とで比較した場合は今回の記事のような結果となりました。

個人的な感想としては、素直に

X-T30の色味の方がα6500よりも好ましい色味

だと感じました。

もちろん人それぞれ色の好みが違うわけで、ソニーの色味の方がより自然で好ましいと感じた方も中にはいるかも知れません。

それと100人いたら95人くらいは異なる環境で閲覧しているはずです。

例えばPCで見てる人、iPhone、iPad、Android等々、しかもiPhone11もいればiPhone6の人もいます。

モニターの明度等も変更している人もいるし、古いモニターで見る人もいれば、MacのRetinaディスプレイや、AdobeRGBカバー率90%のモニターを使用している人もいます。

私の目に映っている写真の色味がこの記事を見てくれている個々でどのように映ってどのように見えているのかは私は分かりませんから、ここら辺は難しいところで何とも言い難いです。

まぁでも今回テストしてみた限りでは、やはり富士フイルムの色が素晴らしいという世間一般の評価に素直に従わざるを得ない結果だったのかなとは。

実際全ての写真の色味でX-T30の方が好ましい色に感じましたから。

ホワイトバランスは両機共に全ての写真でオートで撮影していますので、ホワイトバランスの精度がX-T30の方が優れているのかも知れませんが、「白をより白く、黒をより黒く」描写する能力でもX-T30の方が優れていると思ったし、カラフルな被写体を撮影した際の発色の良さなんかも。

とはいえ、より現実的な色味に近いのはソニーの方なんですけどね。

私はα6500よりも後発(と言っても2017年11月25日と結構古い)のα7RIIIも使用していますが、実際ソニーのカメラもだいぶ色味も変化しているのも事実です。

まぁ、でも一度でもネガティブなイメージが定着してしまうとなかなか覆すのは難しいのは確かでしょうし、最新のα6600なんかでどの程度色が良く改善されているのかは私は使っていないから分かりませんけども。

ちなみに高感度に関してはさすがに3年後発のX-T30の方が優れていました。

ただ、どちらも私のブログの画像サイズ(横640px)程度で使うのであれば、ISO6400場合によってはISO12800でも使えそうなレベルです。

フジの色味について

そうそう、富士フイルムの色に関しては、今回のような普通に撮影した際の色味が綺麗というのと「クラシッククローム等の色味がエモい」という別の意味でも「色味が素晴らしい!」と言ってる人たちも沢山います。


動画の際だとエテルナだったり、X-T4に搭載された「ETERNA ブリーチバイパス」の色なんかのことで、

写真用フィルムメーカーとして培ってきた“写真の色”をデジタルで再現したモード

と富士フイルムが語っている通り、フィルム時代を彷彿とさせるノスタルジック色味がフィルム写真を撮影していた人たちにとっては懐かしく、若者には新鮮にうつるのかも知れませんね。

X-T30とα7R IIIとの色味比較

まとめた後の追記となって申し訳ありませんが、せっかくα7R IIIも所有しているので、やっぱり2枚だけ比較して載せておきます。

α7R IIIの発売日は2017年11月25日ですから、現行の最新のソニー機との色味とはやはり異なる可能性が大ですけど、このカメラより新しいソニーのカメラを私は所有していないのでご勘弁を。

切り花のアジサイを室内で撮影しました。

中央のバーを右端に寄せた際に全表示される写真がX-T30で、左端に寄せた際に表示されるのがα6500です。

天井のLED蛍光灯のみでライティングは一切しておらず、ホワイトバランスはオートで色味はビビッド(X-T30はベルビア)で、α6500の時と同様に設定は可能な限り合わせています。

α7R IIIのレンズはシグマの「24-70mm F2.8 DG DN」でX-T30の方は変わらず「XF16-80mmF4 R OIS WR」です。

そもそも私はJPEGでは一切撮影しないので、ソニーのビビッドがどのような発色なのかすら分からなかったりしますが、X-T30と比較してここまで色味が異なると、さすがにちょっと驚いてしました。

実は別の色味だったり、X-T30と何か設定が大きく異なる点があるのかと再確認してみても書いている通りで間違いありません。

こちらは天井よりも低い位置のLEDライトを使ってのイチゴの写真。

色味はスタンダード(X-T30はプロビア)。

これまた「同じ条件かよ?」と疑われそうなくらい色味が全く異なる写真ですけど、間違いありません。

これに関してはX-T30の方が実物に近い色合いで、α7R IIIの方がこってりした濃い色味に写りました。

ちなみにX-T30のプロビアとベルビアとの比較(ベルビアの方はRAWデータを色のみ変更)だとこのような違いに。

どちらの写真もα6500との比較の時以上に色味に差が出ました。

ソニーの色味は寒色系とかよく表現されますけど、α7R IIIの色味は結構こってりとしている印象です。

もちろんレンズによってもレンズのコーティング等で色味は違ってはきますが。

私はコテコテした濃厚な色味がどちらかというと好みなので、α7R IIIの色が結構好きです。

ただ、こうやって並べて比較した場合は、スッキリしたX-T30の色味の方を好む人たちの割合の方が多そうですね。

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