発売日に購入したα7RIIIを持って茨城県神栖市、鹿嶋市にまたがる日本有数の工業地帯「鹿島臨海工業地帯」の砂山都市緑地に行って工場の夜景を撮影してみました。
目次
砂山都市緑地って?
鹿島臨海工業地帯の工場夜景撮影ポイントで、最も有名?な場所のようです。
撮影日は雲が多かったものの快晴で、午後15:30頃にここ砂山都市緑地に入り、夕景&夜景を撮影してきました。
駐車場はなかなか広めで駐車しやすく、トイレも完備されていて、24時間駐車可能とのこと。
ただし、駐車場内に街灯が無い(明かりはトイレ前の自販機のみ)上に、トイレ内はゴミが散乱していたりと、ヤバめの輩がたかりそうな雰囲気プンプンでちょっと怖い感じ。
2時間ほど撮影し(その間誰も来ず…平日だからこれから来たのかも)、18時前には砂山都市緑地を後にしたのですが、その際、駐車場はエンジン付けっぱなしの大型トラックが1台と、軽が1台とまっているだけで真っ暗で静まり返り、何とも不気味な雰囲気でした。
鹿島臨海工業地帯までは簡単に来れる距離ではなく、せっかく来たから本当はあちこち行って撮影してみたかったのですが、神栖市自体初めて訪れて道に不慣れだったのと、退社時間帯の交通渋滞に巻き込まれてしまったため、あえなくこのまま帰宅することに。
α7RIIIの高感度チェック
この砂山都市緑地でα7RIIIの高感度チェックをしてみたので、以下そのサンプル写真です。
- 1枚除いて全て補正無しのJPEG撮って出し。
- 最大Lの42Mで撮影してFlickrサイズの2048pxにリサイズ。
- AFは中央ちょい左の工場の煙突部分に一点
- ホワイトバランスはオート(雰囲気優先)
- 色味はLandscapeでコントラストをプラス1、シャープネスプラス2。
- NR(長秒時NR、高感度NR)、Dレンジオプティマイザー、オートHDRオフ
- レンズ補正(周辺光量、倍率色収差、歪曲収差)は全てオート。
設定はこんな感じ。
写真が暗めになってしまったのは、三脚使用で液晶見ながら撮影した際、液晶の明るさが「屋外晴天モード」で実際より明るく見えていたため、露出を下げたからかな?普段RAWでしか撮影しないとここら辺いい加減になって困ります。
また写真は見た目的に「夜景」って感じの色合いではありませんが、神栖市の日の入りは16:24分で、以下の写真の撮影時間帯が16:45分くらいだから、ちょうどマジックアワーの写真ってことになるのかも知れません。
レンズはEマウント定番のSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Zを使用しています。このレンズα7RIIIの4240万画素くらいは余裕?で写し切る能力を十分備えているようで、α7RIIIとの組み合わせでもキレのある全く不満のない描写をしてくれました。
サイズ感もちょうどよく、重量も軽めで、ちょっとゴツめのα7RIIIとの組み合わせでも長時間持ち歩きしやすいです。
と言うわけで前振りが長くなりましたが、以下テスト撮影してきたα7RIIIの高感度チェック写真です。
α7RIIIの高感度撮影写真サンプル
α7RIIIのISO1600
高感度チェックの写真はISO800から開始していたはずなのですが、何故か保存されていなかったため、ISO1600からスタートで。
しかも何故かこの写真はピン甘で不鮮明な写真になってしまっていました。AFはこの時間帯でも何の問題もなく合焦していましたし、Benroのゴツい三脚使用でタイマー撮影しているから、単にピントがちゃんと合わなかったんだろうとは。
雲のグラデーションとかは怪しいですが、ノイズの出方は個人的には気になりません。実際RAWで丁寧に現像してやればJPEGの写真より更に見栄えは良くなるし、ノイズ量も減らせるから更に良くなるかと思います。
工場や建物、手前の車もディテールはしっかり残っているし、等倍鑑賞でもしない限りは個人的にISO1600全然使える感じ。
α7RIIIのISO3200
やはり雲はちょっと酷くなってますけど、ノイズも特に酷くはなく、描写的にもNRをオフにしているからか塗り絵っぽさもなく、個人的には出力するファイルサイズにもよるけど、この値でも十分使えるレベル。
私は5KのiMacで見ていますが、工場も建物も数々の車もディテールがちゃんと残り、絵としてちゃんと成立しているのに驚きます。
α7RIIIのISO3200 RAW現像
こちらは上のISO3200のJPEG写真をハイライトやシャドーを極端にいじってありがちな現像をしてみた写真。
定番のハイライトを100下げ、シャドーを100持ち上げたりと、その他あえて色々とパラメーターを極端にいじってみましたが、シャドーを持ち上げてもノイズは殆ど出てこないし、絵が破綻するようなことはありませんでした。
これはJPEGをいじりましたが、非圧縮RAWの方だともっといじっても大丈夫なのかな?
α7RIIIのISO6400
この辺りからiMac 5Kで見ると特に雲の部分のカラーノイズが極端に増えているのが分かります。ただそれでも建物も車もしっかりとディテールは残っていますから、用途に応じて十分使える画質かなとは。
α7RIIIのISO8000
写り全般的にISO6400と殆ど差がない気が。インスタとかツイッターとか小さいサイズでアップするなら十分使えそう。
α7RIIIのISO12800
最後にISO12800。α7RIIIは常用でISO32000、拡張でISO102400まで使えますが、そこまで求める人もいないと思うからここまでしか撮りませんでした。
ISO12800まで来るとさすがにカラーノイズが酷く、大きめサイズで出力するのは厳しい感じ。
が、逆にここまで写るのかと感心してしまいました。うーん、これだとα7S要らんかな…。
α7RIIIのISO100
一応ISO100の写真も載せておきます。これもJPEG撮って出しでホワイトバランスだけ異なっています。
高画素機=高感度に弱いは過去の話?
ってことですかね。
「高感度に滅法強い代わりに低画素機だった」のが私が今も所有しているα7Sでしたけど、もはや高画素機でも高感度に強いというのは普通の話になりつつあるようです。
ここまで高画素じゃなく、ソニーセンサーじゃない5D Mark IVも高感度にかなり強いようですし。
ちなみに、上記した通りでいずれの写真もFlickr用に大幅にリサイズしており、データ量は1.2MBと元のJPEGファイルの26.5MBの約1/22の情報量に縮小されていますから(ちなみに非圧縮RAWのデータは1枚約86MB)等倍で鑑賞しても分からない話になりますが、実際の写真は等倍、2倍くらいで確認すると、各車のナンバーまで読み取れるほど良く写っています。
アマチュアの趣味でここまでの高画素機が果たして必要なのだろうか?と聞かれれば答えに困りますが、まぁ写らないよりは写った方が良いのかなとは。


高画素機の弱点をことごとく潰してきたのがこのα7RIIIで、2000万画素機と何ら変わらないレスポンスの良さで使えてしまうカメラですから、本当に凄いカメラをソニーは作ったなと言うのが私のファーストインプレッション。
時期的に忙しく、このカメラもまだ750枚ほどしか使えていないので、更に使い込んで色々と記事にしてみたいと思います。他にもピクセルシフト等々様々な気になる機能が満載のカメラなので。