購入してから早一年になる私のオリンパスの「OM-D E-M5 MarkII」。
私がこのカメラを購入してみた理由の一つが「強力な手振れ補正」と並んでオリンパスのカメラの代名詞でもある「防塵防滴性能」を試してみたかったから。
最も安価にオリンパスの防塵防滴性能を試せるカメラがこのカメラだったからです。
私が所有しているカメラはソニーのミラーレスや富士フイルムのX-T30、FZ1000に60Dとまともな防塵防滴性能を有するカメラがありませんから、今のような梅雨の時期や雨の日でも安心して持ち出せるカメラが1台あっても良いのかなと考えてのことでした。
そんなわけで、雨の中でも普通に使ってみていたこのカメラとレンズが約1年後どうなったのかを今回書き綴ってみたいと思います。
目次
オリンパスの「防塵防滴性能」テスト方法
特別何かをしたわけではなく、単純に「雨の日に持ち出して撮影して自然に濡らす」方法です。
濡れ方、程度に関してはこんな感じ。
小雨程度の場合は傘をささず、普通に雨が降ってる場合は傘をさしています。
傘をさしていても撮影に集中しているといつの間にか写真に写っているくらいは濡れてしまうって感じですね。
- 濡らした回数は1年で30回くらい
- いずれも撮影時間は1から3時間程度
- 撮影中は特に水滴は拭き取らない
- 車中で水滴を拭き取る
- 帰宅後にちゃんと清掃して防湿庫保管
「いやもっとちゃんと濡らしてチェックしてよ」みたいな言い分もあるかも知れませんが、このカメラやレンズはあくまでも「防水」ではなく「防滴」ですから、過度に濡らした場合の故障の有無をメーカー側が想定していない以上、そういったことは出来ません。
もちろん私物だから壊すのも嫌だし、仮に過度に濡らして故障させたとしてこのようなタイトルの記事を作り「オリンパスの防塵防滴性能は大したことない」とか書くようなことがあればそれこそ失笑ものだし、オリンパスさんにもデタラメな記事を書いて迷惑かけてしまいますから。
防塵防滴性能に関しては、こういう動画をオリンパス以外のメーカーのカメラについても散見しますけど、こういうのは本当に無責任だと思います。
うちのと同じ「OM-D E-M5 MarkII」だとこんな動画とか。
「防水」じゃないんだから。
それとやっぱり長期でテストしないと全く意味がありません。
これらの動画もこの時は故障しなくてもしばらく経ったら故障してしまったなんてことも十分あり得るわけで。
ちなみにレンズの方も防塵防滴ですから普通にカメラと一緒に濡らしています。
雨の日に撮影したとしても・・・
実際雨の日に撮影してみて分かったことは「雨の日に撮影したからと言って良い写真が撮れるとは限らない」ってこと。
雨の日は光が差さないから逆に難しいですね。
都会であれば水溜りに映り込んだビルのリフレクションとか、様になりそうなシチュエーションがすぐ浮かびますが、田舎は特に難しいです。
上手な人はそれでも光を見つけたり、雨の日ならではの面白い被写体を見つけたりするのでしょうが。
と、一応雨の中持ち歩きましたという証拠としていくつか貼っておきました。
640pxと大幅縮小しているため、スマホ閲覧推奨です。
ちなみに雨濡れが分かりづらい写真もありますが、実際はかなり濡れています。
オリンパスの防塵防滴性能テストの結果
今回1年に渡ってオリンパス「OM-D E-M5 MarkII」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」の組み合わせで防塵防滴性能をテストしてみたわけですが、
結果的にはカメラもレンズも問題ありません
でした。
レンズの方も「12-40mm」は当然ズームレンズですから、いくらシーリングが施してあったとしても、
ズームしたり戻したりの動作中に鏡筒の隙間から雨水が中に入り込んでしまうのでは?と不安を感じましたけど、レンズ内に水滴等は一切見られませんし、水濡れした形跡も全くありません。
本当にどちらも雨濡れ程度だったら全く問題はないようです。
SDカード不調
ただし、1点だけ問題があって、
何故かSDカードの読み込み不良が度々起こるようになってしまいました。
このカメラに挿しているSDカードは
サンディスクのExtreme Pro(文字が消えて見えるのは光の加減)なのですが、同じExtreme Proの最大300MB/sが出る
これを挿しても起こります。
私はこの300MB/sのExtreme Proは全部で3枚持っていて、95MB/sの方は2枚持っています。
Amazonで正規品を買ったり、風見鶏で並行輸入品を買ったりはしていますが、いずれのカードも他のメーカーのカメラで使用中で、それらのカメラでエラーが出ることはありませんから、カード自体が壊れていることは考えられません。
が、「OM-D E-M5 MarkII」に関しては、この内の5枚中3枚のカードで稀にこのエラーメッセージが表示されてしまいました。
カードを抜いて、カードリーダーで写真データをMacに移行し、カメラに再び挿すとこのメッセージが表示される形。
ただ、これに関しては雨濡れの影響なのか、単にカメラの不調なのか不明なので、一応今回の防塵防滴性能の件とは無関係としておきたいと思います。
頻繁に起こるわけではないし、起こっても挿し直せば普通に使えますし。
カメラのカードスロット自体は非常に堅牢な作りでちゃんとシーリングも施されていますし、カードスロットやカードが湿っていたりなんてことも一切ありませんでしたから。
まとめ
そんなわけで、個人的には
オリンパスのカメラとレンズの防塵防滴性能はガチ
という結論を出すことにしました。
使用前は「そうは言っても精密機器だし普通に壊れるんじゃね?」くらいに考えていましたが、良い意味で裏切られた格好。
今やキヤノンやニコンまでもが堂々と「防塵防滴に【配慮】」とソニーやパナソニック等の家電メーカーと同じ表現を使い始めています。
例えばキヤノンならフラグシップの「EOS-1D X Mark III」ですら防塵防滴に「配慮」と記載していますし、
ニコンはもっとズル賢いことに、Q&Aのところに「雨などの水濡れに対しての保証はできません」と明記しています。(これにはD5やZ6、Z7まで含まれています)
そんな中、未だに「配慮」なんてどっちつかずの文言を使わず頑張り続けているのがオリンパスとペンタックスだけなので、やはりこの両メーカーはこの防塵防滴性能に関しては絶対の自信を持っているのでしょう。
オリンパスユーザーからすれば今回の記事は「何を今更」なのかも知れませんが、オリンパスを使っていない方からすれば「実際どうなの?」と疑問に感じている人も少なくないはずと思い、実際に使ってみた感想を正直に書き綴ってみました。
書いた通りで雨の日にカメラを持ち出したからと言って良い写真が撮れるとは限りませんけど、雨の日でも安心して持ち出せるカメラが1台あれば写真を撮れる機会がそれだけ増えることは間違いありません。
ご興味ある方は今の梅雨の時期でも安心して持ち出せるオリンパスのカメラを一度どうぞ。