「光の魔術師」と呼ばれるフォトグラファーイルコ・アレクサンダロフ(Ilko Allexandroff)氏が、α7RIIIで撮影したポートレート写真のRAWデータを誰でも自由にダウンロード出来るように配布してくれているので、早速落としてみました。
目次
これが一流フォトグラファーの写真だ!
今回のRAWデータがDL可能なリンクが貼られているイルコさんの動画はこちらです。
α7RIII×シグマ135mm F1.8 DG HSM
撮影機材は
- α7RIII
- シグマ135mm F1.8 DG HSM
- ストロボ1灯
レンズはCanon用のレンズをシグマのマウントアダプターMC-11を使用してつけているとのこと。
ストロボにオレンジフィルターをつけているので、ホワイトバランスを3000Kで撮影しているとのこと。
DL方法
動画内にリンクがありますので、そこから飛んでDLするだけです。
念のためカスペルスキーでウイルスチェックしてみましたけど、もちろんウイルスの混入はありませんでした。
10日間くらいしか置かれないそうなので、欲しい方はお早めに。
ちなみにMacは未だにα7RIIIのRAWデータのプレビューが出来ないため、こんな感じでサムネイル表示されません。
毎度のことながらアップルいつも仕事遅せーよ!α7RIII発売されて何か月経ってると思ってんの!!
08107と数字がありますから、恐らくこの段階でイルコ氏がα7RIIIで撮影した撮影枚数は8100枚以上ってことになるんじゃないかと。
デフォルトだと「DSC」と表示されますが、これファイル名設定で変更可能なので、イルコのILKにリネームしているっぽいので。
「ソニーからα7RIII借りている」と発言されて結構日にちが経っているような気がするんだけど、この程度の撮影枚数ってことは、あまり現場でパシャパシャやらない方なんですかね?
それともご自身のCanon機と併用して使っていたのかな?
イルコ写真をLightroomで読み込んでみた
いくら無料で配布している写真とは言っても、写真の著作権はイルコ氏にありますから、写真は控えますので、ご興味ある方はご自身でDLして下さい。
写真は2枚で冒頭に置いたようなポーズを決めたモデルさんが写っているポートレート写真です。
っていうか、1枚目のレーティング星3つで、2枚目は星2つになっとる(苦笑)。まぁ配布しちゃうくらいですから、そういうボツ写真なんでしょう。
データは
- ISO640
- 135mm
- F1.8
- 1枚目1/100・2枚目1/200
- ファイルサイズ7952×5304 約86MB
ヒストグラムはこんな感じでした。
イルコ写真の解像感
私のiMac 5Kで見てみましたが、開放F1.8で撮影してある写真ですが、高画素機と素晴らしいレンズとの組み合わせですから、ピントがあってるところはかなりシャープに解像している写真でした。
ちょっとシャープネス加えてみるとバキバキになり過ぎるくらい。
特に2枚目の写真はまつ毛や顔の質感が良く分かったり、服に付いてしまっている毛(ゴミ)まで写り込んでしまっています。
顔のボツボツとかまでしっかり見えちゃうので、もっと顔をアップで撮影した写真ならヤバそう。
ISO640なので、特に背景の暗部にノイズが見られます。もっともこのくらいなら全く問題なさげ。
玉ボケは歪んでいますが、ボケは滑らかでとても綺麗です。
モデルさん
それにしてもモデルさんのこのファンションセンスはどうなんだろ?
綺麗なんだけど、エラがちょっと張っているから、前髪をアップにしてタートルネックは余計に顔の輪郭が目立って顔がデカく見える。
ちなみにミスユニバースジャパン兵庫大会セミファイナリストだそう。
こんな感じで髪の毛下ろしていた方が遥かに綺麗に見えるんだけど…。
なお、こちらの写真はフォトグラファーの黒田明臣さんが撮影した写真とのこと。
イルコ×α7RIIIの色
α9以降、色味がCanon寄りになって良い色になったと評判のソニー機なので、α9以降に発売されているα7RIIIも良いはずなのですが、この写真(特に1枚目)はRAWデータこのままでも十分使えそうなくらい綺麗な色に感じました。
やはりライティングの差もあるのでしょうか?それともシグマの135mmの色も良いのかな?
いずれにしても「もう仕上がってんじゃん」くらい出来上がった色に見えるのがやはり凄いです。
「RAWだからとりあえず撮っておいて後でなおそう…」みたいな素人とはやっぱり根本的に違うんでしょう。
プロの写真を現像してみた
1枚目の写真だけLightroomで現像してちょっと遊んでみました。
著作権があるので当然お見せ出来ませんが、
- ゴミ取ったり
- 好みの色になるように若干の色修正
- 顔のテクスチャーを滑らかにした
くらいで自分的には仕上がってしまった…。
補正前後の写真を並べて見比べると、「ちょっと明るくしただけじゃん」みたいな(苦笑)。
もっとも私は人間はたまに家に来る姪くらいしか撮らないのでポトレの現像とか知識も経験もほぼゼロですから、上手い人がいじるとまた別だと思います。
それにしてもこの段階からフォトショップまで駆使して、更にクオリティをアップして最終的に仕上げるプロのカメラマンはの技術はやっぱり凄い!と実感。
このRAWデータの段階で殆ど仕上がってるようにしか見えん。
イルコ写真の感想
イルコさんにとっては配布しちゃっても良いくらいの言ってみりゃボツ写真なのでしょうが、やはりプロの写真は違うなというのが素直な感想です。
何より現役バリバリで大人気のプロカメラマンのRAWデータを自宅でいじれるのは初めての経験で面白かったです。
データ配布は10日間くらいだそうなので、イルコさんの写真が好きな方はもちろん、α7RIIIやシグマの135mm F1.8にご興味ある方は是非。こんな機会滅多にありませんから。
イルコさん貴重なデータ有難うございました!「イェーイ」