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ニコンZ50って防塵防滴じゃなかったの?

ニコンの公式サイト上にあるZ50の紹介ページには確かに「防塵防滴性能」の文字が記載されていたのを記憶しています。

「適切にシーリングを施している」とは書かれているものの、Z6なんかとは異なり、シーリング位置の写真を掲載していなかったことにちょっとした違和感を感じはしましたが、間違いなく「防塵防滴」と書かれているのを確認していて「付属の標準レンズがプラマウントだったら意味ないじゃん」と感じていたのですが、

ここに防塵防滴との記載があった

ここに防塵防滴との記載があった

なんといつの間にか公式サイトの紹介ページ上から「防塵防滴」の文字が削除されていました。

発端はデジカメWatchの記事?

プロカメラマンの今浦友喜さんがデジカメWatchに投稿した記事中

使い勝手の部分に関しては、フルサイズ機のZ 7/6に慣れてしまっているとサブセレクターがないことや防塵防滴仕様ではないといったハードウェア面での差

という一文がありました。

Z50の公式サイト上には防塵防滴の文字が書かれていましたので、「あれ?Z50は防塵防滴じゃないの?」と不思議に思ったのは私だけじゃなかったようで、今浦さんのツイートにわざわざ「Z50は防塵防滴仕様ですよ」と突っ込み入れてる人もいました。

そのようなこともあってなのか、今浦さんがニコンに問い合わせた?のか、ニコンからの正式な回答としてデジカメWatchの記事中に追記で、

ニコンイメージングジャパンへ追加取材したところ、Z 50の環境耐性は「防塵防滴」ではなく「防塵防滴に配慮した設計」であり、レベルとしては一眼レフカメラのD5600と同等であるとの回答が得られました。

と追加されていました。

そもそもD5600は防塵防滴なのか?

私自身は一眼レフはKiss X3、60Dと使ってきているキヤノン派でニコンに関しては全く分からないのですが、調べた限りD5300はニコンの一眼レフの中ではいわゆるエントリーモデルと呼ばれる普及モデルで、発売されて時間が経っているとはいえ、65,000円程度でダブルズームキットが手に入る程度の機種になります。

で、このD5600ですけど、ニコンの公式サイト上では防塵防滴のカメラであるとは一切書かれていません

もちろん適切にシーリングが施されているとも一切の記載はない

価格コムのスペックシートで確認しても防塵防滴ではありません。

ですから「防塵防滴に配慮した設計」であり、レベルとしては一眼レフカメラのD5600と同等であると言う今浦さんの問いに対するニコンの正式な回答には非常に違和感を感じます。

そもそもD5600って防塵防滴に配慮どころか、防塵防滴ですらないカメラなんじゃないの?と。

結局のところZ50は防塵防滴なの?

  • 何故防塵防滴の記載を削除したのか?
  • 削除した理由は?
  • 「防塵防滴に配慮」であるなら何故その通り記載しなさなかったのか?
  • D5600と同等ってどの程度の性能なの?
  • そもそもD5600は防塵防滴では無いのでは?
  • シーリングは本当に適切に施されているの?

等々、突っ込みどころ満載のZ50の防塵防滴性能。

間違いなくZ50の紹介ページには「防塵防滴」と書かれていましたから、それを鵜呑みにして予約している人たちだって少なからずいるわけで、実際の性能がどうなのかはちゃんと公式サイト上に記載すべきでしょう。

本当に「配慮」程度の性能でもあるのであれば「防塵防滴に配慮」したと記載すれば良いだけで。

こっそり消したってみんな見てるんだからバレバレです。

ちなみに価格コム上では今でも防塵防滴に○がついていました

まぁでも普通に考えれば、防塵防滴と書いていたのに削除したということは、本当は防塵防滴では無かったと考えるのが妥当だと思いますけどね。

MEMO

追記になりますが、マップカメラの販売ページにニコンの公式サイト上から削除される以前の文言が未だにそのまま掲載されていることに気付きました。

・堅牢性/防滴・防塵性能
ボディーには堅牢な金属を使用し、軽量化を達成しながら高い剛性と耐久性を実現しています。接合部には効果的なシーリングを施し、悪天候でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能を確保。厳しい撮影環境での風景撮影や、屋外で長時間撮影することが多いインターバルタイマー撮影にも安心して臨めます。

https://www.mapcamera.com/item/4960759903624

これだわ、防塵防滴云々部分の文言が削除される前に私が読んだの。

公式サイトの製品説明で削除された文言が未だに販売サイトで掲載されているのは誤解を招くから非常に由々しき問題だと思われますが・・・。

ダストリダクションシステムも無い

センサークリーニングシステムに関しても公式サイト上に記載があったのに、後に削除されているとNikon Rumorsが伝えていました

防塵防滴性能といい、センサークリーニングシステムといい、予約開始した段階でスペックシートに記載していた性能を削除するってあり得ないし、あってはならない話。

機能・性能を水増しして記載していたんだから、仮にケアレスミスだったとしても一般的な常識のある企業なら公式に謝罪してから訂正するのが当たり前で、こっそり削除して無かったことにするとかまともな企業のやることじゃない。

ニコンは社長が交代して少しはマシになるかと思いきや、全然変わらないどころか益々悪くなってんじゃね?

つーか、Z50の標準レンズの2本もよくプラマウントで上の人間がOK出したよなと。

小型軽量の小さい方ならまだしも、望遠まで今時プラマウントって・・・。

J5使ってニコンの光学性能が優れていることは良く分かったし、今でも技術者たちはトップレベルの凄腕揃いなんだろうけど、いかんせん上に立ってる連中がダメダメなんでしょう。

有耶無耶なままで無かったことに

マップカメラのZ50の販売ページからもいつの間にか「防塵防滴」の文言が消去されていました。

恐らくニコン側から書き換えの指示でも出たんでしょう。

消去前のZ50の防塵防滴に関する文言はこの記事中に引用している文言通り。

ニコンとしてはこれで無かったことにしたつもりでしょうが、本当にこういう対応で良いんですかね?

説明責任を果たさない政治家みたいな企業だな(苦笑)

12/25日公式アナウンスが

ミラーレスカメラ「Z 50」仕様に関する誤記についてお詫びと修正

とのことで公式アナウンスが出されていました

なんか他にも記述ミス?があったようですが。

今回の件を簡単に振り返っておくと、

  1. 「高い防塵防滴を確保」と記載してZ50の販売予約を開始
  2. 公式製品紹介ページからいつの間にか防塵防滴に関する一切の文言を消去
  3. 販売開始後も一部の販売サイトでは引き続き防塵防滴の文言ありのまま
  4. 発売開始の1か月後の12/25日に正式にお詫びと修正を発表

って感じ。

今回のアナウンスだと

「防塵防滴」としておきながら実際は「防塵防滴に配慮」の誤りでした

と、記述されていますが、実際は

  1. 防塵防滴と記載
  2. シーリングの記述も含め防塵防滴に関する文言の一切を消去
  3. 防塵防滴に配慮

と合計2回書き換えたというのが正解。

ですから、実際は2、3週間近く?Z50の防塵防滴性能は配慮レベルですら無いと記載されていたも同然というのが実情でした。

っていうか、何で防塵防滴に関する記述をゴッソリ全部削除しないで「一部にシーリングを施し、防塵・防滴に配慮した設計となっています」と素直に記載しておかなかったんですかね?

それに今頃になって何故アナウンスを?ってのも謎。

少なくてもプロカメラマンの今浦さんから問い合わせを受けた10月末の段階でニコンは「配慮レベル」と返答していたわけですから、その段階で公に訂正謝罪していたら良かっただけの話だったのに。

実際このクラスのカメラだったら配慮レベルでも十分なわけですし、それを知ったところで予約キャンセルなんて殆ど出なかったのでは?

ただ、遅くなっても有耶無耶にせず、ちゃんとアナウンスを出したことに対しては評価されるべきなのかなとも。

一部でもシーリングが施されていて、配慮レベルでも防塵防滴性能を有するのであれば、このクラスのカメラなら上等なわけだし。

6 COMMENTS

角田一平

「ニコンZ50って防塵防滴じゃなかったの?」について
貴重な情報ありがとうございます。
 実際にZ50を購入した者ですが、電池を入れた時にカバーにパッキンがなくスカスカで、あれ?と思い、ネットでこの情報にたどり着いたしだいです。とても防塵防滴に配慮した設計とも言えないものでしたので、カスタマーサポートに問い合わせたところ、防塵防滴の文言が存在していた時期に予約購入及びそれが削除されたことを知らずに購入したユーザーに関して一切の救済対応はしない、という回答でした。
とても無責任な対応であり、このことをもっと多くの人に知らせることが必要と思っています。また、カメラ関係者からニコンへ対応するようプッシュしていただけるよう、切にお願いします。

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管理人hironeko

情報有難うございます。
Z50の評判は上々のようでそのような話ばかりが聞こえてくる印象ですが、
仰る通りでこの件に関してはかなり酷くて無責任な話だと私も感じています。
実際ニコンは公式サイトから防塵防滴の文言を消去していますが、
記事中に書いたようにマップカメラなんかでは未だに防塵防滴と記載して販売しているわけですし。

防塵防滴じゃないなら公式にアナウンス出して周知徹底するべきだし、
配慮レベルでもあるなら、公式サイトにそのように書き直してアナウンスするべきだし。
販売店の文言を鵜呑みにして防塵防滴だと考えて使い続けたとして、
もし1年以内に水濡れで故障したらどのような形で保証してもらえるのか他人事ながら非常に気になります。

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角田一平

本日ニコンがようやく公式に誤りを告知しました。それによると、削除した文言は防塵防滴に関するところだけではなく、シャッター周辺の仕様に関する内容(ニコンWEBページ参照)も削除したとのことです。しかし、肝心の既購入者への対応に関しては一言もありませんでした。この件は告知と言葉の謝罪だけで済むような内容ではないことはカメラに詳しくない人でも分かるものです。告知と謝罪は当たり前で、ではユーザー対応はどうするのか、が企業の姿勢を表す重要なファクターです。ニコンも典型的な日本の企業のように、クレームがあっても一旦は突き放すという態度で、強いクレームがあるまで黙っていました。そして、告知と言葉だけの謝罪で済まそうとしています。顧客を大事にしない企業に未来はないと思います。

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管理人hironeko

コメント有難うございます。
私はユーザーではないので失礼ながら正直他人事になってしまいますし、
これでこの件の話は終了しますが、
仰る通りで腹の虫がおさまらない方もいらっしゃるでしょうね。
実際に防塵防滴だと記載して予約させていた期間があったわけですから。
好評なカメラなのにケチがついてしまって勿体ない気がします。

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ゴッサム市民

z50ユーザーです。防塵防滴、という記事を過去に読んで、訂正されたことを知らずに購入しました。カメラ初心者で、自分なりに色々、調査してこれを選んだのですが、先日、防滴であると考えて霧雨のなかで1、2分使用したところ、アイセンサーが反応しなくなりました。NIKONはいい企業だと思っていのにとても残念です・・・。今からカスタマーセンターに出そうと思います。

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管理人hironeko

情報有難うございます。
濃霧というのは確かにカメラに取っては厄介な環境だとは思いますが、
1、2分でアイセンサーが反応しなくなったというのはキツイですね。
環境関係なく単に初期不良だったのであれば良いのですけど・・・。
早く直るといいですね。

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