私はスマホやタブレットはもちろん、カメラの液晶も保護フィルムを貼らずに使います。
その理由としては
- 単に貼るのが面倒臭い
- 売ることを考えていない
- タッチ操作の邪魔になる可能性
- 剥がす際に液晶のコーティングが剥がれる可能性
主にこの4点。
以前は何回か貼ってみた経験はあるのですが、不器用なので上手に貼れない上に、「潔癖症気味」な性格も手伝い、気泡はもちろん、貼ったフィルターが完全に平行に上下左右の誤差が1mmも出ないように貼れないと気持ちが悪くて何度も貼り直す羽目になってしまうのが嫌でした。
結果的に「面倒臭い」の一言に集約されてしまい以降一切貼らないことに。
また、私は購入した商品に関しては基本的には売ることを考えませんので、見辛くなるほど酷い汚れや傷以外は基本的には液晶が汚れたり傷ついても特に問題にしません。
タッチ操作に関しては今現在の保護フィルムは問題はないだろうなと頭では理解しているものの、多少でも操作の妨げになりそうな印象を拭えないので。
4番目に関しては、何年間も保護フィルムを貼り続けていると、いざ剥がそうと考えた際に液晶のコーティングまで剥がれてしまったり、剥がした際にノリの跡が残ったりしそうで怖いから。
ってなわけで、私は液晶保護フィルム類を貼ることがありません。
「じゃあ液晶保護フィルムを長年貼らないとカメラの液晶画面はどうなるの?」ってのが今回のお題。
幸い?実験用のカメラは様々なメーカーの物を新旧沢山持ってますから、カメラの液晶に保護フィルムを貼らないと経年劣化でどうなるのか?を実際に私のカメラでチェックしてみました。
目次
現在所有中のカメラたち
- キヤノン:60D
- パナソニック:FZ1000
- ソニー:α7S
- ソニー:α6500
- ソニー:α7R III
- オリンパス:OM-D E-M5 Mark II
- 富士フイルム:X-T30
これらに加えてこの写真を撮影した際に使用したソニーのコンデジ初代「RX100」です。
このうち「OM-D E-M5 Mark II」と「X-T30」は流石に購入して間もないから液晶はノーダメージだったので対象外、またRX100は私の不注意で無水エタノールを薄めず直で液晶を拭いてしまいコーティングが剥がれてしまっているので対象外としました。
なお、全て新品未使用品を購入した私のみが使用しているワンオーナー品のカメラたちです。
キヤノン60Dの液晶の傷具合
購入して7、8年は経過している私が所有している最古参の一眼レフカメラ。
もっとも古いと言え使用頻度は年数の割には非常に少ないし、実は外には3回くらいしか持ち出していません。
で、液晶の傷ですが、傷は浅いとはいえ、表面に無数の小傷が見られました。
正直書いた通りで私は液晶が汚れても傷ついても構わないと考えているので、普段マジマジと見ることがない(逆に見ちゃうと気になるかもだし)のですが、丁寧に扱っていてもやっぱり傷はつくもんですね。
60Dの液晶モニターはタッチ式じゃないから基本的には液晶に触れるカメラではありませんが、バリアングル液晶だから、液晶を動かす際に液晶には結構触れているかも。
それと当時の液晶のコーティング保護技術は今のカメラほど高くなかったこともあるのかも。
まぁ全体的にはこんなものなのかな?
そんなわけで60Dの液晶は予想していた以上に小傷がついてしまっていました。
パナソニックFZ1000の液晶の傷具合
このカメラもバリアングルで、タッチ操作は出来ない液晶ディスプレイです。
全体的には綺麗なのですが、四隅に少しだけコーティングの剥がれと、
左チョイした辺りのかなり大きな範囲でコーティング剥がれが見られました。
それにしてもこの部分は何で剥がれているのか理解不能。
もちろん私がわざと剥がしたわけではありませんし、ぶつけたりも引っ掻いたりも何か付着させてしまったりもしていません。
まぁこのカメラもそれなりに古いので仕方がないのかも知れませんが、60Dと同様にこのカメラも使用頻度はかなり少ないカメラです。
ちなみにバリアングル液晶は、液晶をひっくり返しておけば液晶を保護して保管しておくことが可能。
私はいちいちひっくり返すの面倒臭いから普通に液晶面を表側にして保管していますけども。
結果的にはそれが良くなかったのかも知れません。
ソニーα7Sの液晶の傷具合
このカメラの液晶はチルト式で、タッチ操作には対応していません。
それなりに古いカメラになりますが、その割には比較的綺麗でした。
ただし、以前記事にした液晶の不具合(黒い縦線が入る)がこの状態でも両端の上側に薄らと見えるのが分かります。
液晶の表面自体は綺麗でも、傷より更に酷い状態なのが残念。
ソニーα6500の液晶の傷具合
ソニーのカメラなので、タッチメニュー等には対応していませんが、チルト式で、一部のタッチ操作には対応しています。
予約して発売日の2016年の12月2日に購入した割にはかなり綺麗でした。
現在所有しているカメラの中で一番使用頻度が高いカメラですし、タッチ液晶なので液晶を触る回数も多いですけど。
このカメラは故障も一切していないし、当たりだったかも。
ソニーα7R IIIの液晶の傷具合
このカメラもチルト式で、一部のタッチ操作に対応しています。
こっちも予約して発売日の2017年11月25日に買っていますので、2年以上経過していますが、かなり綺麗ですね。
このカメラもタッチ液晶なので液晶を触る回数も多いですけど。
ソニーのカメラの液晶はコーティングが剥がれやすい
ともっぱらの評判ですが、私のカメラに限っていえば小キズは多々見えますが、特に問題はありませんでした。
ちなみに液晶保護フィルムを貼ったソニーのカメラで、フィルムを剥がそうとするとコーティングが剥がれやすいとの指摘があるようなので、むしろソニーのカメラには液晶保護フィルムを貼らない方が良いのかも。
経年劣化で確実に傷はつく
こうやって改めてちゃんとチェックしてみると、自分が予想していた以上にカメラの液晶は長期使用で小傷やコーティングの剥がれ(剥がれはFZ1000だけでしたが)が出てしまうようです。
ここまで状態が酷い私のFZ1000を店舗で買い取りお願いしたら確実に減額査定になるでしょうし、フリマアプリ等で売る場合も「液晶コーティングの剥がれあり」のように記載しておかないと確実にトラブルなりそう。
そんなわけで、カメラを売る予定がある場合は、カメラを購入した段階で即液晶保護フィルムを貼った方が良さげ。
とはいえ、どのカメラの液晶もこうやってじっくりと観察しなければ視認性に全く問題が無い程度のダメージですから、特に保護フィルムを貼らなくても良いんじゃね?と個人的には思います。
映像を表示している状態だと小傷は一切分かりませんし、古い60Dですらこの程度と言っちゃえばこの程度なわけで。
私個人は今後またカメラを購入したとしても一切貼らずに使います。