EOS Kiss Mの4K動画撮影時のAFはやはり悪い模様


Canonユーザーで有名なPeter McKinnonが2/26日の段階でEOS Kiss M(海外名EOS M50)を早々に入手し、開梱と画質やAFのテスト動画をアップし、Vlog用のカメラとして使えるか否かの問いかけをしています。

テスト結果は懸念されていた通り、4K動画撮影時のAFは顔にピントが合ったり、背景に合ったりで迷ってしまい、と明らかにイマイチなのが分かる残念な内容の動画でした。

Kiss Mの4K動画撮影時はコントラストAF

何故EOS Kiss Mの4K動画撮影時のAFがCanonのカメラの割に良くないのかは、4K撮影時のみデュアルピクセルCMOS AFが使えないから。

EOS Kiss Mは4K動画撮影時のみコントラストAFになってしまうため、挙動としては同じコントラストAFを搭載しているパナソニックのGH5に近い挙動となってしまうようです。

動画内で高評価が230も付いているコメントには「GH5より悪い」と書かれていますが…。

またPeter McKinnonと親交のあるこちらもCanonユーザーで超有名なCasey Neistatが「俺の動画のようにみえる」とこの動画にコメントを寄せていました。

Casey Neistatは少し前までパナソニックのGH5を使用していて、最近再度Canonに切り替えていますので、GH5で撮影してアップしていた動画のことを指しているものだと思われます。

デュアルピクセルCMOS AFって?

デュアルピクセルCMOS AFは、全画素がAFと撮像の両方を兼ねるセンサーによって実現されたAF技術。

この独自の仕組みにより、撮像面の広いエリアにおいて測距可能になるほか暗いシーンなど、一般的にAFが難しいとされるシーンでも高精度かつスピーディーにフォーカスすることができます。

参考 EOS Kiss M瞬間オートフォーカスCanon公式サイト

せっかくEOS Kiss MのAFシステムにはこのデュアルピクセルCMOS AFを搭載しているのに、4K動画撮影時はこれが使えないからPeter McKinnonが撮影している室内のようなある程度低照度の撮影環境だとピントが迷ってしまうのでしょう。

ただし、バチピン時のEOS Kiss Mの4K動画の解像感は本当に素晴らしくて、Peter McKinnonの飛び出してる鼻毛までバッチリ。

それだけに何故デュアルピクセルCMOS AFが使えないの?とガッカリ感が倍増する感じ。

実際に動画内ではデュアルピクセルCMOS AFが使えるFull HDでも撮影していますが、AFの挙動は非常に安定していて、クロップされない分、顔が離れてアラが見えにくくなりますから、むしろこちらの方が精細感が良く見えてしまうくらいです。

ちなみにEOS Kiss Mのクロップは約1.6倍のようですね。

動画機能を出し惜しむCanon

それにしても最近のCanonの動画機能の出し惜しみは本当に酷過ぎ。

EOS 5D Mark IVは4Kは載せてきたものの、約1.74倍クロップ(ファームウェアで修正された?かも)、当初はLogすら使えず(現在は有償で対応)、古いMotionJPEGというコーデック、動画記録サイズは16:9すら選べないDCI 4K(4096×2160)のみと非常に中途半端。

EOS 6D Mark IIに至っては4Kすら載せてきませんでした。

ここにきてCanon機からソニー機への乗り換え報告も相次ぎ、これじゃマズイと思ったのか、今回発売する普及機のEOS Kiss Mにも4Kを載せてきましたが、約1.6倍のクロップは仕方がないものの、Canon独自の評価が非常に高いデュアルピクセルCMOS AFが4K撮影時のみ使えないと言う意味不明な仕様でこの動画のような有様。

Why? Canon

それにしても何でCanonはよりによってPeter McKinnonのようなYouTuberにEOS Kiss Mを発売1か月も前に渡してしまったのでしょうか?

チャンネル登録者数は181万人で、世界中にファンがいて影響力もある人なのに…。

お陰でこの酷いAFの動画は既に43万回も閲覧されてしまっています。

おまけに900万人!もチャンネル登録しているCasey Neistatに救いようのないコメントまで書かれて…。

根っからのCanonユーザーでインフルエンサーの2人にここまでやられたらダメージ計り知れない気がするけど。

しかしCanonから随分と便宜を図ってもらってそうなのに、容赦無いレビュー動画アップしちゃうPeter McKinnonって…。

日本人のYouTuberだったら提灯動画で終わってるだろうな。


ちなみにこのような動画もアップされていました。

EOS Kiss Mの体験会で実際に弄ってきた方の動画のようで、この動画のタイトルが、

令你失望的最佳Vlog相机と書かれている。

中国語なので全く分からず、グーグルで翻訳してみたら、

あなたを失望させる最高のVlogカメラ

とのこと(苦笑)

初値6万円台のエントリー機

念のために記述しておくと、あくまでもEOS Kiss Mの4K動画撮影時のみのAFが悪いってだけの話です。

スチルしかやらない方にとってはVlogとか全く関係のない話だし、そもそも4K動画とか撮影しないからって人にとっても同様。

動画撮影時も4K撮影時以外はデュアルピクセルCMOS AFが普通に使えるわけで。

それとこの動画はVlog撮影時に使えるかどうかの殆ど自撮りのみでの検証になっていますが、4Kで普通に風景撮ったり、花とか動物撮ったらまた違った結果になるのかも知れません。

AFが迷ったとしても、タッチ&ドラッグAFも搭載していますから、液晶タッチでAFポイントを指定してやることも可能ですし、もしかしたらファームウェアのアップデートで4K撮影時もデュアルピクセルCMOS AFが使えるようになる可能性もあるかも知れません。

そして何よりポイント還元等で上手く買えば初値で実売6万円台で購入できるCanonのエントリー機初の4K動画撮影機能搭載のミラーレスカメラと言うのも忘れてはいけない点。

Canonの逆襲始まるか?

恐らくこの機種を皮切りに今後続々と4K動画撮影機能を搭載したカメラを発売してくる気がします。

90D、7D Mark IIIあたりはエントリー機のKiss Mとの差別化を図る意味でも

  • 4K/30P
  • デュアルピクセルCMOS AF(4K時も)
  • C−Log

あたりは普通に搭載してくるでしょう。

ボディサイズが大きければ放熱処理も容易な訳で、下手すりゃ4K/60Pとかまで考えていたりも。

こうなってくると、ソニーやパナソニックに動画撮影機能で大きく遅れを取っているCanonが一気に巻き返すことも十分可能なんじゃないかと。

色には定評があるから、「Canonの色で4K動画」をと考えている人達も実際沢山いるでしょうし。

YouTube人気の影響で今や子供の将来なりたい職業にYouTuberがランクインするほど動画を撮影することが一般的になりつつありますから、ここら辺でしっかり方向転換して動画撮影機能にも力を入れて行かないとCanon離れはどんどん加速してしまうはず。

今後のCanonの踏ん張りに期待したいところ。

cinema5Dの分かりやすいレビュー


EOS Kiss Mを良い点、悪い点に分けて簡潔に分かりやすく紹介しているcinema5Dのレビュー動画がアップされていました。

この動画もVlog(動画)用途としての視点で語られていますので、スチルメインで購入される方には参考になりませんが。

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