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「EOS R5」vs「α7R IV」ポートレート写真で描写性能や色味を比較してみた結果

海外の有名カメラ系YouTuberであるMatt Granger氏がキヤノンEOS R5とソニーα7R IVの比較動画をアップしていて、撮影したRAWとJPEGのデータをサンプルとして配布しているのでダウンロードしてチェックしてみました。

サンプル写真は動画内のリンクからダウンロード可能で、ZIP形式で圧縮してあるので解凍する必要があります。

ちなみにこの動画はEOS R5の8Kで撮影された動画なので、8Kで再生可能。

試しに私のiMac 5K(Late 2014)で8Kを再生してみたところ、ネット回線はNURO光だから読み込み自体は問題ないものの、Macの性能がショボいからか、スムーズに再生されずカクカクしてしまってまともに視聴することができませんでした。

まぁ2016年10月に発売されたLate 2014(2016年発売だけど2014)だから仕方がないといえば仕方がない。

EOS R5、α7R IVの使用レンズ

キヤノン EOS R5:RF24-70mm F2.8 L IS USM

ソニー α7R IV:FE 24-70mm F2.8(SEL2470GM)

Matt氏が使用したレンズはそれぞれこんな感じ。

RF24-70mm F2.8 L IS USMの方はR5、R6特需で価格が急騰しているものの、通常であればソニーのGMとの価格差は2万円程度。

SEL2470GMは発売から既に5年経過しており、RF24-70mm F2.8 L IS USMの方が当然新しいレンズで、尚且つキヤノンやニコンがしきりにメリットとして挙げているレンズ設計のしやすい「大口径マウント」ですから、スペック上ではキヤノンのレンズの方が上でしょう。

そもそもキヤノンはEFでもレンズが本当に素晴らしいので、単純にレンズの写りに関してはキヤノンの方にアドバンテージはありそうな気はします。

一方カメラの方はα7R4の方が有効画素比較で1600万画素近く画素数が多く、ローパスフィルターレスなので、カメラの静止画撮影の性能に関してはα7R4の方に分がありそう。

余談ですが、α7R4の方は三脚使用で動かない被写体なら「ピクセルシフトマルチ撮影」を利用すれば約2億4080万画素の画像が生成できたりもします。

EOS R5、α7R IVのRAWデータをチェックしてみての印象

モデルさんはMatt氏がいつも贔屓にしていて氏のYouTubeチャンネルに頻繁に登場してくる「Stephanie Pham」さんで、アジア系のモデルさんだから日本人が撮影データを参考にするのにちょうど良いかも。

ところが、残念なことに、EOS R5のRAWデータはCR3形式で配布されているため、まだLightroomが対応していないため読み込めませんでした。

Macも対応していないので、Macのプレビューでも確認することができず。

この間のJared氏のようにDNG形式に変換してくれていれば読み込めたのですが・・・。

左EOS R5 右α7R4
左EOS R5 右α7R4

ちなみにα7R IVの方は読み込めましたので、α7R IVはRAWでEOS R5はJPEGで並べて比較するとこんな感じ。

RAWとJPEGなんで並べて色味を比較しても意味ないですけど、単純に左のキヤノンの方がマゼンダ寄りで色味は綺麗に見えますね。

とはいえ、ポートレートを全くやらない私がLightroomで3分で現像した右のα7R IVの色味の方が遥かに良く見えるでしょうから、実際はこの程度の色味の違いって本当に微々たるもんですが。

お願い

写真はサンプル配布しているもので、特に使用に関しての規約はありませんでしたが、常識的に考え、このブログではキャプチャーした小さい画像のみ使わせてもらうことにしています。非常に小さい画像で見辛いかと思いますが、何卒ご理解下さい。

ってなわけでJPEGの方を使って再度チェックしてみることに。

EOS R5、α7R IVのRAWデータをチェックしてみての印象

JPEGデータの方はEOS R5の撮影データが確認できるので、こちらでもチェックしてみましたが、今度はα7RⅣの方にはJPEGファイルが入っていませんでした・・・。

左EOS R5 右α7R4
左EOS R5 右α7R4

ってなわけで、α7RⅣはRAWから色味のみをポートレート(人物)に変更してみています。

やはりソニーの色味は悪くいえば土気色っぽくて、ポートレートの色味としては綺麗ではないのかなと。

もちろん実際にモデルさんを生で見たわけではありませんから、実際はソニーの色味の方がより現実に近い可能性はありますが。

アジア系でよく見る褐色の肌色といえばそんな感じですし。

キヤノンの方はやっぱりマゼンダ寄りですが、血色が良く見えるので、ポートレートの色味としては遥かに好ましい色味なのは間違いないでしょうね。

アンケートとったら大多数がEOS R5の方が綺麗に見えると答えると思います。

それにしても照明も含めて全く同じ条件で撮影しているはずなのにここまで色味が違うとは・・・。

EOS R5、α7R IVとの描写性能の比較

解像力の違いに関していえばLightroomで並べて比較してみましたが「ほぼ一緒」というのが贔屓目なしで見た率直な感想でしょうか。

ソニー贔屓か、キヤノン贔屓かで答えは変わるのでしょうが、両社のカメラを使っていて、両社共に特に思い入れがない私の目で判断すれば「大差ない」としか答えようがありません。

なお、写真は目にピントが来ていないものや、被写体ブレしているものもあったため、バチピンのもののみで比較しています。

っていうか、なんでそういう写真をあえて混ぜ込んだのかいまいち理解に苦しみますが。

EOS R5、α7R IVとの高感度の比較

これに関してもISO12800で撮影してあるデータが入っていたので比較してみましたが、

左EOS R5 右α7R4
左EOS R5 右α7R4

圧倒的にEOS R5の方が高感度性能に優れているのが一目瞭然でした。

このサイズ感だと分かりづらいと思いますが、等倍で確認すると本当に一目瞭然。

α7R IVがダメ過ぎるのか、EOS R5が良過ぎるのかは不明ですけど。

私が所有しているα7R IIIも高感度性能はいまいちだから、ノイズが多いのはソニーの高画素機センサー特有の問題なのかも。

いずれにしてもEOS R5の高感度性能はかなり高く、正直この点はかなり羨ましい限り。

ご興味ある方は実際にダウンロードしてチェックしてみて下さい。

まとめ

カメラの良さはスチル性能だけで決まるものではなく、ボディの質感だったり、操作性、ホールド性、使いやすさ、動画性能等々、様々な機能・性能のトータルバランスが大事なので、ポトレの結果だけを取り出して(しかも他人が撮影したデータ)比較するのはナンセンスなのかも知れませんが、写真の写りに限って言えばぶっちゃけどっち買っても大差ないかなというのが本音。

日本人プロカメラマンの西田さんやイルコさんがご自身のYouTubeチャンネルでEOS R5を絶賛していますが、少なくても今回のデータや、Jared Polin氏のデータのような特定のメーカーに対してのバイアスがかかっていない海外のカメラ系YouTuberが撮影してきたデータを見る限り、私がメインで愛用しているα7R IIIとの描写性能に関しては差は全く感じないので、とりあえず「買ってみようかな?」と感じていた気持ちは完全に薄れてしまいました。

別次元の描写性能ならまだしも、これだったらメイン機のα7R IIIで全然良いじゃんって感じですかね。

ただし、高感度性能に関してはR5のほうが優れているのは間違いなさそう。

なお、子供を被写体とした際のEOS R5のAF性能に関してはこの動画が分かりやすかったです。

子供の成長記録を残したいと考えているなら、ボディのみで45万円かけても思い切ってEOS R5を買っちゃっても良いかも。

連続撮影時間の問題はあるものの、動画だって8Kまで撮れるから当然綺麗に残せますし。

また、Jared Polin氏も子供と成人男性のサンプル(RAWデータ)をアップしてくれているのでチェックしてみました。

これも私が現像したものと並べてみましたが、開放F2.8、ワイド端24mmでの撮影とはいえ、使用レンズは最新のRFのLレンズのRF24-70mm F2.8 L IS USMですけど、収差は結構酷いんですね・・・。

この2人のカメラマンの写真だけで判断するのは早計で的外れなのかも知れませんが、

正直色味だけで言ったら、同じキヤノンでもEOS R5よりもうちの60Dの方がキヤノンらしい色で写せるような印象を持ちました。

っていうか、私のキヤノンのカメラ歴ってこの60Dで終っちゃってるんで、私が思い描いている「キヤノン色」の定義がもう古臭いのかも知れませんが。

EOS R5の大量のJPEG撮って出しサンプル

「とるなら」さんという海外のカメラ情報ブログの運営者様がFlickrに大量のJPEG撮って出しのサンプルをアップしてくれていました。

EOS R5やR6を購入したら最初の1本として欲しいと考える人が多いであろうRFレンズの標準ズーム(24-105mm F4)で撮影された写真もあるし、オリジナルサイズでダウンロードして自分のPCで確認も可能なので、非常に参考になるかと思います。

で、この写真を見ても描写性能(解像力)に関しては特筆することはないのかなというのが本音。

もちろん良く写ってますけど、ソニーユーザーに限らずZ7やS1Rのような高画素機を使っている人たちが見ても同意見かと。

それと色味に関しても個人的にはやっぱりいまいち好きじゃないかな。

非常にナチュラルな色味でスッキリし過ぎていてキヤノンの色というよりむしろソニーの色味に近いような・・・。

これらの写真がEOS R5のどのピクチャースタイル(色味)で撮影したのか分かりませんけど。

もっとも私はRAWでしか撮影しないんで、JPEGの色味とか別に関係ないんですが。

野鳥撮影時のα1とEOS R5の比較検証動画

ポートレートとは異なりますし、α1との比較にはなりますが、野鳥撮影時に両機種を実際に使ってみての比較検証動画がありました。

AFから画質、高感度画質の比較等々、機能・性能別に事細かに検証されているので、野鳥撮影をやらない両機種を検討中の方にも非常に参考になると思います。

このJan Wegener氏自身はEOS R5ユーザーなので、多少はCanon寄りの感想になっているのかも知れませんが、観た印象では限りなくフラットに近い立場で冷静に比較検証しているなと感じました。

まぁそれにしてもEOS R5のコスパの高さね。というよりα1が高すぎる?

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