テクニカル&マニアックなカメラやレンズレビューで有名なGerald Undone氏がアップした「What Camera Gear Do YouTubers Use? (2021 Edition)」というタイトルの動画が非常に興味深かったのでご紹介。
目次
総勢40名!のカメラ機材紹介動画
この動画何が凄いかというと、通常この手の利用機材紹介動画は自分が利用している機材を紹介して終わりなのですが、この動画は有名、著名なカメラやガジェット系YouTuberが多数出演して、自分たちの機材を紹介してくれる点。
彼の人脈や人柄なのか、なんとGerald Undone氏も含めてその数総勢40名!
「YouTuber Friends」って紹介しているので、皆さんお友達のようです。
- Manny Ortiz
- DPReview TV
- Potato Jet
- iJustine
- PiXimperfect
- Jared Polin
等々のカメラをやっている人なら一度は観たことやお世話になったことがあってもおかしくない超有名どころもズラリ。
この人達が自分自身で機材紹介をしている短い動画をGerald Undoneに送って、彼が編集して1本の動画にまとめていますので、この1本の動画を観るだけで、海外の一流クリエイターたちがどんな機材を使ってYouTube動画を制作しているのかが分かってしまう凄い動画になっています。
もちろんGerald本人の使用機材も紹介していて、
カメラはソニーのα1
レンズはSEL35F18Fとのこと。
カメラはソニーのカメラの中でも破格の70万円超えのα1を使用しているのに、レンズは6万円台で購入可能な安価な35mmF1.8mmというアンバランスなのがなかなか興味深いですね。
カメラやレンズに加えてマイク等も
また、カメラやレンズに加えて使用しているマイクやNINJA V等のモニター&レコーダーや、ライティング周り、室内の様子なんかも紹介してくれている人も多いです。
このレベルのクリエイターたちになるとお手本のような本当にクオリティが高い動画を作成してアップしている方々ばかりなので、YouTube動画を制作している人たちには凄く参考になるかと。
ちなみにマイクはゼンハイザーとロードのマイクを使用している人が多い印象でした。
ソニーのカメラ・レンズ使用者が圧倒的多数!
実際に各クリエイターたちが何を利用しているのかは動画を観てもらえばと思いますが、とりあえずソニー使用者が圧倒的に多いのに改めて驚かされました。
特に目立って多かったのがα7SⅢ。
彼らの殆どが4Kで動画をアップロードしているので、単純に4Kで撮影して編集してアップロードするのに使いやすい機材がα7SⅢってことなんでしょう。
4Kで長時間撮影できたり、レンズラインナップもピンキリで揃っていたり、4:2:2 10bit、プロキシー、S-Log、4K 120pでのスローモーション撮影等々、最もクリエイティブに4K動画が作りやすいってカメラだからなのかも。
日本だと今でもパナソニックのGH5を利用しているクリエイターが多いような気がしますが、マイクロフォーサーズのGH5を使用している人は一人もいないのも意外でした。
高感度性能に関してはライティングでなんとかなりそうだし、AFもデスク上で喋るような動画が多い場合は特に問題にならないだろうし何でかな?
ちなみにパナソニックのカメラを利用している人はS5を使用しているThe Everyday Dadと、S1Hを使っているDPReviewのJordan氏だけでした。
その他は、FX3を使っている人もいるし、とにかくソニーユーザーが圧倒的に多かったという印象しかありませんでした。
キヤノンのEOS C70を紹介したPotato Jet氏なんかも実際にはα7SⅢも併用しているし。
そのキヤノンもチラホラいるけど、予想以上に少ないですね。
ちなみにニコンのZシリーズ使ってる人は最後に一人登場しました。
何故ソニーのカメラが圧倒的に強いのか?
iJustine、Manny Ortiz、iPhonedo、Sara Dietschy、Chris Hau、Lizzie Peirce、ここら辺はそもそも昔からソニーのカメラを使い続けているので、レンズとの兼ね合いもあってソニーを使っているんでしょう。
Manny Ortizは昔はソニーのアンバサダーが何かやっていましたけど、様々なメーカーの機材を忖度なしでレビューしたいとのことで辞めたみたい(確か動画アップしてた)ですけど。
それと、当然動画撮影向きだからということ以外にも理由があって、ぶっちゃけクリエイターを囲い込んでるからってのもあるんだと思います。
ソニーはキヤノンやニコンからのユーザー流入を促進するために、昔から「カメラキャンプ」と称してYouTuberを大勢集めて自分たちのカメラやレンズ等の機材を体験してもらう体験会を毎年のように定期的に行ってきているので。
こういうマーケティング戦略を昔から行ってきている成果が今のソニーのシェア率に繋がっているんだと思います。
何と言ってもカメラ系のインフルエンサーと言っても過言じゃないこの人達の宣伝効果は絶大でしょうからね。
パナソニックはここら辺全然やってきていなそうだし、キヤノンやニコンも然り。
キヤノンやニコンが「ミラーレスが一眼レフに取って代わることなどない」とか考えていた頃から、ソニーはこうやって地道に切り崩していたわけですな。
まとめ
とりあえず一見の価値ありの動画です。
高評価の数も7/3日の時点で7800を超えていますから、皆さん凄く参考になったと感じているのでしょう。
っていうか、たった1本の動画に40名もの有名なクリエイターが登場してくるってだけでも本当に凄いことです。
いずれにしてもYouTube動画を制作している方や、これからやってみたいという方には非常に参考になる動画なので是非。