「マジか…」と凹みました。
先日購入したシグマのマウントアダプターMC-11を私が愛してやまない神レンズ「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」を装着しようと思ったら何故か装着することが出来ず…。
理由が分からず、調べてみたところ、そもそもMC-11にEF-Sレンズは装着出来なかったことが判明しました。
目次
EF-Sレンズって?
「EF-Sレンズ」と言うのは、キヤノンの一眼レフ用APS-C用レンズの総称です。
キヤノンはレンズ群を「EFレンズ」とこの間発売されたフルサイズミラーレスEOS R用の「RFレンズ」の2種類に大別しています。
で、そのEFレンズの中から更にマウントで分類し、
- EFマウント(一眼レフフルサイズ対応)
- EF-Sマウント(一眼レフAPS-C用)
- EF-Mマウント(ミラーレスEOS Mシリーズ用)
このような名称で差別化をはかっている形。
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/
って言うか、面倒臭いから「一眼レフ」用と「ミラーレス」用とで分類すりゃ良いのにね。
昔からのユーザーは混乱するかも知れないけど。
今後もフルサイズミラーレスのEOS Rシリーズを続けるのであれば尚更。
EF-Sレンズはフルサイズに装着不可
私はキヤノンのデジタルカメラは
Eos Kiss X3 → 60D
とAPS-Cのカメラしか使ったことがないから分からなかったのですが、キヤノンのマウント径はAPS-Cでもフルサイズでも54mmと一緒にも関わらず、APS-C用のEF-Sレンズをフルサイズ一眼レフに装着することが出来ないのだとか。
例えばキヤノンのKissシリーズの一眼レフを買い、ステップアップしようと考えて6Dなんかを追加した場合は、フルサイズ用のレンズを新たに買い直さないといけないようです。
ソニーのようにAPS-C用のレンズをフルサイズにも装着できて実際に使える(クロップはされるけど) って話ではないみたい。
MC-11がEF-Sレンズに使えない理由
EF-SレンズはAPS-C用に小型化されたミラーボックスに最適化されていて、フルサイズ用のレンズよりも後玉が撮像素子に近い距離にあります。マウントはフルサイズでも、APS-Cカメラでも同じですが、互換性がないようにあえてレンズのマウント側を出っ張らせてフルサイズカメラには着かないようにしています。
http://tatsphoto.air-nifty.com/tatsblog/2017/07/mc-11ef-s-deeb.html
プロカメラマンの湯浅立志氏曰く、MC-11はこれと同じ形式で作られているため、そもそも物理的に装着出来ないらしい。
この電子接点が付いている部分の黒い枠が当たってしまうようですね。
逆に右のK&F CONCEPTのマウントアダプターは電子接点が無く、その部分を空洞に作れるため、
レンズが干渉せず普通に装着出来てしまうと。
シグマに非は一切無い
そんなわけで、残念ながらMC-11にはEF-Sレンズは装着出来ませんよって話でした。
α6500にMC-11を介してEF-S60mm F2.8 マクロ USMを装着して…って遊ぼうと思ったのですが、動作するもなにも、そもそも物理的に付かないんだから残念無念です。
ただし、あくまでもMC-11はシグマ用のレンズソニーEマウントカメラに装着するために作られたマウントアダプターで、キヤノンのレンズを装着するためのアダプターではありませんから、EF-Sレンズが装着出来なかろうと知ったこっちゃありませんし、シグマには一切非はありません。
先の湯浅立志氏曰くメタボーンズのアダプターは装着できるそうなので、EF-Sレンズをソニーのカメラに装着して絞り値を変えたり、AF動作させたい人はメタボーンズのマウントアダプターを買うと吉のようですね。
それにしてもキヤノンってAPS-C用のレンズはフルサイズカメラには装着出来ないって全然知らんかった。
「同じデザインのボディばっか集めたくない」ってのが一番の理由でしたけど、私はキヤノンは60Dで買うの止めちゃったし、フルサイズはソニーEにしちゃったので。
ソニーEは上記した通りでAPS-C、フルサイズ関係なくどちらにも装着出来ますから、キヤノンよりもむしろユーザーフレンドリーなシステムなんだなと。
ちなみにシグマのAPS-C用のレンズ「56mm F1.4 DC DN」なんかシグマ公式サイトのサンプル写真ですら全てフルサイズミラーレス(α7 II)で撮影された写真がアップされています。
公式のサンプルに使用しても全く問題ないくらい、APS-C用のレンズをフルサイズで使っても遜色なく使えますよってことなんでしょうね。