
発売日に届いたGoogleのスマホPixel7 Proのカメラで遊び中。
私はメインでiPhone13miniを利用しているのですが、今回は完全にカメラ目当てでPixel7 Proを買ってみています。
特にProはズーム機能が売りなので、主にズームにスポットを当ててテストしてみました。
目次
等倍から30倍までの被写体の写り方
最初に同じ位置から30倍ズームをすると各ズーム倍率でどのように被写体が写るのかをテストしてみました。

こちらがPixel7 Proの1倍(等倍)。
ちなみに更に広角の0.5倍というのも選べますが、今回は等倍から。

Pixel7 Proの2倍ズーム

Pixel7 Proの5倍ズーム。
Pixel7 Proはここまでが光学ズームで一応「無劣化」ということになります。

ちなみにズームレンジは細かく刻めるので、こんな感じで2.8倍とか5.7倍のような中途半端な数値でもズーム可能でした。

Pixel7 Proの10倍ズーム。
5倍以降は「超解像ズーム」という名の「デジタルズーム」になるので、この2枚はPixel7 Proがソフト上で擬似的にディテールを補完して作り上げた写真ということになります。
10倍くらいなら結構良い感じかも。
暖簾の「手打ちうどん」って文字までハッキリ読めますし。
あ、ちなみにここは茨城県常陸太田市にある「西山荘」です。

Pixel7 Proの30倍ズーム。
さすがに30倍ズームの威力は凄すぎ。
ちなみに30倍ズームって焦点距離でいうとどのくらいなんだろ?と思って調べてみましたが、よく分かりませんでした。
ニコンいわく40倍ズームで35mm換算1000mm相当だそうですが、Pixel7 Pro側の情報でもズームした際の焦点距離はデータ表示されないので分かりません。
本当は先程の暖簾を撮影できれば分かりやすかったのですが、店内が写るとマズイので。
Pixel7 Proの光学、超解像ズームの画質
今回の写真は注釈なしは全てJPEGでデフォルト設定で撮影し、Lightroomに移動してスクエアや3:2に切り抜いて横640pxで書き出しました。
ちなみにPixel7 Proは16:9か4:3のみで、スクエアや3:2での撮影ができませんのでインスタ用の写真とか撮影するのは不便かも。
色味等はいじっておらずデフォルトのままで撮影していますが、

被写体をタップしてピント合わせを行うとこのようなバーが表示され、暖色寒色や明るをを簡単に変更することが可能です。

茨城県日立市にある「かみね公園」で撮影した写真で、こちらが光学ズーム限界の5倍です。
写真は640pxまで縮小しちゃっていますが、元のサイズは4080×2720pxとかなり大きいサイズなので、PCのモニターで見ても普通にデジカメで撮影してきた写真と大差ありません。
元画をiMac 5Kのモニターで確認すると、中央の建物の下に「明秀学園日立高等学校」と書かれた看板まで確認可能でした。
やはり光学で5倍までズームがあるカメラ機能は様々なシチュエーションで撮影に使えてかなり便利。

で、こちらが30倍。
超解像ズームはやはりズーム倍率が上がれば上がるほどディテールが潰れてしまうようです。
ただ、何が写っているかちゃんと確認できるし、作品としては無理だとしても、観光の記念写真とかなら十分使えそう。

これも30倍ズームの写真になります。

等倍だとこれだから、改めて見ても凄いなと。
ちなみに中央の煙突が上の拡大した工場の煙突です。

今度は「かみね動物園」に移動して動物達の写真をPixel7 Proで撮影してみましたが、こういうちゃんと撮って残したいような写真となるとまた評価は異なり、やはり使えないなーというのが正直な感想。
完全に毛並みは潰れてしまっている(そもそも写っていない)から、これは現像したとしてもどうにもならないレベルでしょう。

ジャガーもこの通り。
まぁ何が写っているかは十分分かるからこれはこれで人によってはありと感じる方もいるかも知れませんけど。

室内で瓶に入った飴を30倍ズームで撮影した写真。


綺麗な写真だとこんな感じ。
メチャメチャ美味しくてお金かかってそうな瓶に入ったドイツの飴です。
ちなみに手ブレ補正ですが、やはり30倍ズームになると被写体は動いてしまいますけど、かなり効きが良いため、フレーミングは慣れれば問題ない印象を持ちました。
補正自体も良好なようで、ブレたかな?と思ってもしっかり写っています。
Pixel7 Proの光学ズームの画質

こちらは2倍ズームで撮影後、Pixelのカメラ内でちょっと編集してみました。
やはり光学ズームの範囲内であれば十分良好な写真を撮影することは可能。
JPEGを現像していますが、Pixel7 ProはRAWでも撮影可能なので、RAWで撮影して現像すれば更に良い感じに仕上げることも可能だと思います。

こちらも2倍ズームで撮影後、カメラ内で現像しています。
リスもこの木の写真も色味に関してはほぼデフォルトです。
色に関してはiPhoneのほうが断然鮮やかで綺麗に撮影してくれるのかなと思います。

こちらは同じ動物園内でも室内にある爬虫類館で撮影した写真。
設定は完全にオートで撮影していますが、暗めの室内なので、ISO1339という数値で撮影していたようです。
Pixel7 Proのデータを見ると、ISO感度はこんな感じでISO162とかよく分からない半端な数字で表示されています。

こちらはちょっと離れて5倍ズームで撮影しています。
ISO544ですが、こっちは同じ暗さでもF1.9で撮影していて、上のイグアナは何故かF3.5まで絞っていたようです。
絞り値はズームのレンジによって変化したのか、何なのかは完全オートだから良く分かりません。
ちなみに上2枚はガラス越しの撮影。
Pixel7 Proのマクロの画質

Pixel7 Proは30倍ズームの他にマクロ撮影が可能なのも売りのひとつなので、うちの黒にゃんをマクロで撮影してみました。
こちらは等倍で寄れるだけ寄って撮影していますが、すぐに嫌がったため、更に寄れたかは不明。
目の虹彩までなかなか綺麗に写っています。
撮って出しなので、現像すれば更に見栄えは良くできると思います。

打って変わってアートのような写真になりましたが、こちらは2倍ズームでマクロ撮影をしています。
こちらも更に寄れたのかも知れませんが、すぐ嫌がるので。
マクロ撮影は被写体にカメラを近付ければ勝手にマクロ撮影に切り替わるため、非常に使い勝手が良くて便利です。
Pixel7 Proのポートレートの画質

こちらはポートレートモードを利用して撮影しています。
本来はキレイな女性でもといきたいところですが、撮らせてくれてもアップまでさせてくれる人はいないのでご勘弁を。
また、本当は中央にピントを持ってきて、綿毛をフワッとさせたかったのですが、全くピントが合わずこんな写真に。

こちらもポートレートモードでの写真。
ソフトウェア上での擬似的な背景ボケということになるのでしょうが、割と自然でキレイなボケが作れるようです。
ボケ具合は撮影時では変更できないようですが、Googleフォトの編集段階で「ポートレートのぼかし」ツールを使えば変更可能です。
Pixel7 Pro写真の注意点
時々おかしな挙動をみせる
ファームウェアは2022年10月の段階で最新のAndroid13をあてていますが、稀にマクロに切り替わらなかったり、望遠時にAFが効かなかったり、フリーズしたりすることがあります。
これはファームウェアの問題なのか、私の個体の問題なのかの切り分けが出来ていないものの、一応ご報告を。
HEIF形式で保存できない
Pixel7 ProはJPEGとRAWのみ対応していて、iPhone13等で普通に利用可能なHEIF形式で保存することが出来ません。
AdobeいわくJPEG比較で
- 画質を落とさずより小さいサイズに圧縮可能
- 同等サイズだとHEIF画像の方が鮮明に見える
- 高コントラストのディテールも保持
等のメリットがHEIF形式にはあるとのこと。
まだWindows等で専用の拡張機能が必要だったりするそうですが、不必要ならJPEGやRAWに切り替えれば良いだけなので、対応してくれていれば良かったのにというのが率直な感想。
Pixel7 Proの写真画質まとめ
全体的な印象はやはりズームとマクロがあるだけで、スマホとしてだけじゃなくカメラとしても使いたくなるもんだなーというのが分かりました。
iPhone13miniも5倍までズームできますが、無劣化の光学ズームは2倍までなので正直微妙でしたが、Pixel7 Proは光学ズームで5倍までいけるし、デジタルとはいえ30倍までいけるから使い勝手の面で段違いです。
私は普段はソニーのα7RⅢを持ち歩いているので、このカメラで撮影した写真との差はPCモニター上での確認であれば圧倒的で、正直スマホカメラの写真では全然満足できませんけど、わざわざカメラを持ち歩くほどじゃない観光程度ならPixel7 Proで十分かなとさえ感じました。
ちなみにPixel7 Proの購入前はPixel6aを1か月間使っていたのですが、こちらのカメラ画質もなかなかで、カメラ機能を除けば本当にこっちで十分すぎるほど。
とはいえ、カメラと完全に置き換えてスマホのカメラだけで満足というわけにはやはりいきませんね。
やっぱり画質は圧倒的にカメラで撮影した写真のほうが素晴らしいので。
画素数ではむしろPixel7 Proのほうがα7RⅢより上(撮影レンズによる)ですが、出てくる写真の解像感は天と地ほどの差があります。
スマホ内で完結できる場合はスマホのカメラでも十分でしょうが、個人的にはPCの大画面で葉っぱの一枚一枚まで確認したい人間なので、スマホのカメラで満足できる日はまだまだ遠いようです。
ちなみに写真モードはその他「夜景モード」「モーション」なんかもありますが、今回は長くなるので割愛しました。