マップカメラさんが運営している「THE MAP TIMES」に、パナソニックが無料でLUTを提供しているとの記事がありました。
パナソニックが自社で発売しているハイエンドシネマカメラ「VARICAM」シリーズ用に無料提供しているLUTのようですが、特に著作権等の使用制限がないようなので、Final Cut ProでこのLUTを読み込んで、ソニーのS-Log3で撮影した動画にあてて試してみることに。
目次
VARICAM LUT LIBRARY (ライブラリ)とは?
VARICAMシネマカメラシリーズとEVA1用にテクニカルLUTとクリエイティブLUTを35種類用意
とのことなので、こちらのLUTはパナソニックのカメラでも主にテレビ番組制作等の本当のプロ用のシネマカメラ用に用意されたLUTのようです。
LUTはテクニカルLUTを1種類とクリエイティブLUTを35種類の全部で36種類用意されており、サイトでカラーサンプルの確認も可能でした。
VARICAM LUTのFinal Cut Proでの使い方
私自身がFinal Cut Proしか使用していないため、以下はFinal Cut Proでの使い方のみの説明とさせて頂きますので予めご了承下さい。
- VARICAM LUT LIBRARYにいく
- サイトからLUTをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- Final Cut Proで読み込む
大まかな流れはこんな感じ。
VARICAM LUT LIBRARYのサイトの右側にダウンロード可能なリンクが3つありますが、真ん中の「ポスト・カラー・グレーディング用」と書かれた「E・E・CUBE」をダウンロードします。

パナソニック公式サイトのVARICAM LUT LIBRARYのリンク先はこちら。

Final Cut Proを開いて、右下のエフェクトから「カスタムLUT」をLUTを適用したいファイル(動画)に「カスタムLUT」をドラッグ&ドロップします。

そうすると右上に「カスタムLUT」の項目が出てくるので、「カスタムLUTを選択」し、解凍したLUTファイルを読み込めばMac内に勝手にコピーしてくれるので、これでOKです。

まとめて36種類一気に読み込みたい場合は、先程の読み込み作業の段階で35種類全てを選択して読み込んでしまえば一気にコピーされます。
VARICAM LUTを使ってみた


α7RⅢのS-log3で撮影したうちのニャンコにVARICAM LUTの中から適用すると良さげな色味になりそうな「Agressive 709 33 E-E」というLUTをあててみました。
かなり濃厚な色味に変化してしまうため、ミックスの値を0.85にいじって、85%「Agressive 709 33 E-E」をあてました。
あとは自分でハイライトなり色味なりをいじって調整するって形になります。
いずれも濃厚な色味に変化するLUTばかりだから使いやすいか使いづらいかといえば使いやすくはないかも。
その他全部で36種類もありますから、好みのLUTのみ残すような形にしたほうが使いやすいかもですね。
VARICAM LUT紹介動画
YouTubeで探してみたところ、Final Cut Proでの運用方法を含めた動画と、36種類のLUTのカラーサンプルがありましたので、これらも参考になると思います。
まとめ
パナソニックが無料配布しているLUTをパナソニックユーザー以外が使用して良いものなのかサイト上に規約がないため不明ですが、規約がないんだから特に商用でもない限りは問題はないのかなと思います。
プロが作成したLUTを36種類も無料で使えるのは魅力的ではありますが、色味的にはちょっといずれも濃厚なので、使い勝手は難しいのかも。
上のYouTube動画のSUMIZOONさんの動画のようにもはやプロレベルの人が使えば使いこなせるのでしょうが。
いずれにしても試す価値はあると思うので、一度ダウンロードして使ってみて下さい。