どちらのサービスもカメラやレンズのレンタルサイトで、従来のレンタル型のサービスとは異なり、サブスクリプション方式を採用しているレンタルサイトになります。
従来型はレンタルする度にその機材に応じた利用料金を支払う形ですが、この2社はサブスクリプション方式を採用しているので、月額利用料金を払えば月に何回でも借りることが可能(もちろん制約あり)というメリットがあります。
しかもどちらのサービス共に安価な料金プランから用意されていたり、カメラやレンズ等の品揃えが抜群だったりで使いやすいのも利点。
というわけで、どちらがより優れたサービスなのか、自分自身用の備忘録(恐らく近々どちらか利用するため)も兼ねて比較してみました。
目次
最初に知っておくべきこと
- レンタル可能なカメラやレンズの種類が豊富
- 無料会員登録までは無料
- レンタル開始に際しては審査が必要
- レンタル開始以降は借りなくても月額利用料金が発生
- レンタル中止&終了はいつでも可能
- GooPassは月額5,800円から、CAMERA RENTは月額3,500円から
- 支払いはクレジットカードのみ
- 借りられる機材はランク付けされていてランクに応じた月額利用料金が必要
- 返送の際に送料(梱包料)が必要
- 万一の場合の補償あり
大体こんな感じ。
無料会員登録は住所等の個人情報まで渡す形になるため、実際にレンタル予定が無い人は登録するメリットは何も無いので無料登録する必要はありません。
審査に関してはオンラインで行われるものの、免許証等の身分証明書の提示が必要となるため、ここで断念する人もいるかも知れません。
また、決済方法もクレジットカード決済のみですから、これを嫌って本登録までいかない人も少なくないかも。
どちらもサブスクリプション方式なので、実際にレンタルが開始されたら借りる暇がなくて借りることができなかったとしても利用料が発生します。
その他細かな点の比較は以下でやりたいと思います。
品揃え比較
GooPass | CAMERA |
---|---|
約1100アイテム | 約760アイテム |
以後、このような表に関してモバイル表示の場合は横にスクロールできる形になっています
どちらも取り扱い総数を正式には公表していませんので、単純に検索一覧で表示されるカメラやレンズの総数を足しただけの数となります。
この中にはレンズキット等でアイテムがバッティングする数も含まれると思われますので、概算と考えて下さい。
特筆すべき点としては、GooPassの方はドローンやNDフィルターなんかのアクセサリー類までレンタル可能で、かなり幅広いカメラ関連のアクセサリーまで揃っています。
一方のCAMERA RENTの方はGooPassには無いジッツオやマンフロットの三脚が借りられるようです。
いずれにしても品揃えに関しては、現時点ではGooPassが一歩リードのようです。
キヤノンの最新作のEOS R5、EOS R6も入荷しています(常にレンタル中ですが)し、ソニーのα7S IIIも取り扱い決定の案内を出していますので。
料金体系比較
GooPass(月額・税抜き) | CAMERA RENT(月額・税抜き) |
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Lv1パス(5,800円) | ブロンズ(3,500円) |
Lv2パス(9,800円) | シルバー(6,500円) |
Lv3パス(13,800円) | ゴールド(9,500円) |
Lv4パス(17,800円) | プラチナ(12,500円) |
Lv5パス(23,800円) | ダイヤモンド(17,500円) |
Lv6パス(29,800円) | |
Lv7パス(39,800円) | |
Lv8パス(49,800円) | |
Lv9パス(79,800円) |
いずれも税別なのでこれに消費税が加わります。
プランが細かく分かれているGooPassに対し、全体的に安価な金額設定のCAMERA RENT。
例えばCAMERA RENTの方は実売70万円くらいの富士フイルムのGFX 50Sなんかも月額17,500円のダイヤモンドプランでレンタル可能。
ちなみにこれをGooPassで借りようとすると、Lv6パス(月額:29,800円)が必要に。
ただし、GooPassの方は数は限られているものの「1Week対象」商品というのがあって、1週間借りる契約になる代わりにレベルが2段階上の商品がレンタル可能になるサービスもあるため、なかなか簡単に比較することは難しかったりも。
とはいえ、表を見ても明らかな通りで、全体的にCAMERA RENTの方が安価に借りられるのは間違いありません。
レンタルしやすさ比較
せっかくレンタルサービスを開始しても借りたいアイテムが「レンタル中」ばかりだと全く使い物にならないわけですが、これに関しては各々が借りたいメーカーの借りたい商品によって印象が異なってくるのでここでは比較はやめておきます。
私自身はまだ実際にサービスを利用していないので適当なことは書けませんから。
ちなみにCAMERA RENTの方は機材を探している際に「機材のレンタル状況」が一目で表示されるのが便利。
GooPassの方はこれが無いから印象程度にはなるものの、私自身が借りたいと考えているソニーE用のレンズに限れば、1か月くらいマメにチェックしてみた感じだと割とどれも借りやすいような印象は持ちました。
いずれにしてもやっぱりどちらも人気アイテムは常にレンタル中になっていることが多いので、実際に自分が借りたいアイテムがどのような状態なのか事前にチェックしておいた方が良さげ。
補償体系比較
GooPass | CAMERA RENT |
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通常使用における故障は修理費等一切負担なし | 通常の使用に伴う若干の汚れまたは微細な傷の場合は補償金を求めず |
客側の過失の場合は客側負担(ただし免責あり) | 通常使用の傷や汚れを超える修理が必要な場合は損失相当額を負担 |
ドローンは保険適用なし | 修理することが不可能な場合は査定評価額を負担 |
盗難・紛失は全額請求もあり | 補償サービス(月額350円)を付ける事が可能 |
基本的に両社共に自然についた程度の傷等であればユーザー側に修理費等を求めない形のようです。
ただし、どのくらいの傷や汚れまでユーザー側の補償が不要になるのかが各社共に文言が微妙に異なり、判断の基準が分かりづらいのが気になりますが、基本的には落下させたり、ぶつけたりしない限りはカメラやレンズはそうそう傷がつくことはありませんから、安心して借りられるのかな?とは。
GooPassはドローンの取り扱いがありますが、保険適用は一切ないようですから、自損事故はもちろんのこと、例えば落下させて車に傷をつけてしまった等の事故の場合はえらいことになりそうなのでお気を付けを。
あとCAMERA RENTの場合は補償サービスをつけておけば通常使用以上の傷(落下、水没、突発事故にまで対応)がついた場合でも修理費用を負担しなくても済むとのこと。
この補償関連に関しては後々トラブルに発展しないためにもレンタル開始前に各サイトの補償規定の内容をしっかりとチェックしておいた方が宜しいかと思います。
梱包料・送料比較
GooPass | CAMERA RENT |
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送料は往復無料だが、梱包料名目で1配送ごとに税込1,650円が必要 | 配送料金はすべてCAMERA RENT負担 |
「梱包料無料チケット」により無料も | ただし返却は客側負担(ヤマトのみ) |
チケットは毎月1回付与の他、キャンペーンなどでも付与 |
レンタルしたカメラやレンズは返却すれば次のアイテムが借りれるようになるので、月額利用料金内で月に何度でもレンタル可能なのがこのサービスの利点です。
とはいえ、送料や梱包料が別途必要となるため、何回も借りれば借りるほど結果的に月額利用料金が高くつく仕組み。
また、
というのが一連のフローになりますから、最も借りられたとしても8から10回くらいなのかな?と推測しています。
記載した通りで、私自身はどちらもまだ実際に利用していないから何とも言えませんが、以前利用していたCDやDVDの借り放題の「ぽすれん」とかもそんな感じでしたから。
この送料・梱包料は馬鹿にならないですから、こちらも利用前にシッカリと確認した方が良さげです。
なお、返却時に利用する段ボールや伝票はどちらのサービスでも運営会社が用意してくれますので、その点の面倒はないようです。
休会・退会時の比較
GooPass | CAMERA RENT |
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パスを解約することにより無料会員へと変更可能 | 次回決済日10日前までに連絡で利用停止手続きの完了 |
どちらも一時的にサービスを停止する「休会」の形が簡単に可能なようです。
休会中は当然料金は発生しませんので「今月はちょっとレンタルしても撮影しに行けないな」って場合は一時的に休会すると良いみたい。
完全にサービスを終了する「退会」はまた別になります。
また、どちらのサービスも簡単にレンタルしたいアイテムのランクの上げ下げが可能なようです。
独自サービス比較
GooPass | CAMERA RENT |
---|---|
「1Week対象」アイテムあり | 三脚の取り扱いあり |
こまめな新商品の入荷予定報告あり | ポイントあり |
GooPassオリジナルセットあり | 補償サービス(月額350円)あり |
ドローンやNDフィルター等のアクセサリーあり |
GooPassの場合は「1Week対象」と「オリジナルセット」の取り扱いがかなり大きいと思います。
「1Week対象」はその名の通り1週間借りる必要性はあるものの、2段階上のランクのアイテムが借りられるのが魅力的。
また「オリジナルセット」はカメラのボディとレンズがセットになったアイテムも多いので、カメラだけ借りても使えないレンズを所有していない他のメーカーやマウントのカメラなんかも借りて遊ぶことが可能です。
例えばEOS R5、R6が人気沸騰中で大人気のRFマウントの「EOS RP」なんかだと、 ボディにレンズ2本&マウントアダプターがLV3パスで借りられるなんて感じ。
これならRFマウントのカメラを一切所有していなくても、EOS RPの使い勝手やRFレンズの描写性能、マウントアダプターを噛ませた際のEFレンズの動作状況なんかを一度に試すことができちゃいます。
GooPassはこの手のカメラとレンズがセットになったレンタル商品が多いのが最大の魅力かな。
一方のCAMERA RENTの場合は独自のポイント制度があって、月額利用料(税抜)の5%を毎月ゲットできるとのこと。
このポイントは支払いに使えるそうで、プラチナプランで計算すると、22か月利用するとプラチナプラン1か月分のポイントが貯まる計算になるとのこと。
それと三脚に関してはジッツオが借りられるのが魅力的。
ちなみに借りられるジッツオを型番で調べてみたところ、価格コム最安で135,000円もする三脚でした。
ただ三脚って傷がつきやすいんで、補償関係でトラブルになりそうな気がしてちょっと怖いかも。
まとめ
ぶっちゃけどちらも魅力的なサービスで甲乙つけがたいというのが本音。
GooPassは取り扱いアイテム数やレンズキット等のオリジナルセットが魅力的だし、CAMERA RENTは料金体系の安さが魅力的。
個人的にはちょっとカメラのサブスクを試してみたいと考えるならCAMERA RENTで、ガッツリ借りてみたいと考えるならGooPassかな。
CAMERA RENTは最も安価なブロンズプランで月額3,500円の安さはやはり魅力的で、かと言ってこのプランでも十分借りられるアイテム(特にレンズ)が揃っていますから、カメラを購入したばかりであまりレンズを所有していない方にオススメかも。
逆にGooPassの方はレビュー系のYouTuberやブロガーにオススメ。
Lv2パス(月額:9,800円)で「1Week対象」を使えばLv4パスの対象商品がレンタル可能になるので、様々なメーカーのある程度高額なアイテムまで借りることが可能。
カメラとレンズがセットになったオリジナルセットも多めですから、しばらくネタは尽きないかと。
まぁ最終的には自分がどこのメーカーの何を借りたいかや、そのアイテムのレンタル状況はどうなのか?をチェックした上で選択するのが一番だと思います。
記事の内容はあくまでも2020年9月時点での比較となります。サービス内容は今後いくらでも変更が考えられますので、ご利用の際は必ず各サイトをご自身でお調べの上でご加入下さい。
GooPassを利用してみることに
実際にGooPassに加入してレンタルしてみたことを記事にしてみました。