機材整理のために大事に使ってきたシグマのsd Quattroと、このカメラに取り付けていたレンズ3本、MC-11を全て手放しました。
ちなみにsd Quattroはビックカメラのネットショップで有料の5年長期保証と共に発売日に購入していますので、ボディ単体で89,640円(4,455ポイント戻ってきているので実売85,000円くらい)で買っています。
予約までして買ったカメラだったし、フォビオンの色がとても気に入っていて愛着もありましたが、手放した理由は以下の3点。
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sd Quattroは動画が撮れない
もちろん最初から分かっていて買ったわけですが、sd Quattroの購入当初(発売日の2016年7月)と比較すると、今現在は写真と動画の撮影比率が大きく変動してしまいましたので。
当時は「写真9.5:動画0.5」くらいの割合でしたが、今は「写真7:動画3」くらいの割合になり、動画も撮れないとカメラ2台持ちになってしまうことが多く、結果的にsd Quattroをお留守番させることが非常に増えてしまっていました。
動画はGoProでって考え方もあると思って「GoPro Hero7 Black」は買ってみたものの、FZ1000やα6500等の4K動画に慣れきった状態ではやはり画質に納得できず。
それにGoProは超広角でしか撮れませんし…。
sd Quattroを持ち出すメリットが
今現在はα7R IIIという素晴らしく解像感のある写真が撮れるカメラを所有していますので、sd Quattroをあえて持ち出す理由が無くなってしまいました。
おまけにα7R IIIは上に挙げた動画も4Kで綺麗に撮れてしまいますので尚更。
α7R IIIを所有しているにも関わらず、あえてsd Quattroを持ち出すメリットがあるとするなら、
個人的に大好きなフォビオン独特の深みのある色味(上の写真はいずれもフォビオンクラシックブルー等のフォビオン独自の色味を使用)で撮影可能な点が挙げられますが、α7R IIIを持ち出すことと、この色味を天秤にかけてしまうと、やっぱり利便性を考えても「α7R IIIの方だよな」って話にどうしてもなってしまいます。
色に関してはRAWで撮影しておけば後から現像でいくらでも弄れてしまいますし。
ボディサイズ的にもα7R IIIよりもsd Quattroの方が大きく重いのでかえってかさばりますし、あえてsd Quattroを持ち出す必要性が無くなってしまったって形。
sd Quattro Hの方ならα7R IIIと比較しても解像感でも勝るとも劣らないレベルで撮影可能なのかも知れませんが、少なくても無印のsd Quattroではやはりα7R IIIには太刀打ちできない。
進化しないSigma Photo Proに辟易
個人的にsd Quattroをドナドナした一番の理由はこの専用の現像ソフトのクオリティ。
sd Quattro自体は度重なるファームウェアのアップデートの結果、特にAF速度なんか体感で倍以上に高速になって非常に使いやすくブラッシュアップされましたが、Sigma Photo Pro(以下SPP)の方はアップデートは割とこまめにあるものの、どうしても使いたい機能がいつまで経っても満足に増えず、本当にこのソフトに関しては嫌気がさしてしまいました。
- トリミング
- リサイズ
- ごみ取り
- 好きなファイルサイズで出力
せめてこのくらいの機能は装備していてくれないとユーザーとしては非常に困るわけですが、SPPにはいつまで待っても結局実装されませんでした。
シグマって社長の山木氏がツイッターを使っていて緩い感じで呟いていたりして割とユーザーフレンドリーな企業って印象を持ちますし、sd Quattro自体も上記した通りで積極的にファームウェアのバージョンアップも何度も繰り返し行なってくれましたが、ことこのSPP(ソフトウェア)の面に関してだけは何故かなかなかのドSっぷりでした。
本当に何でだろ?何かこれらの機能を搭載できない理由でもあるのかな?
このくらいの基本的な機能くらいつけてくれないとユーザーが使い勝手悪くて困ることくらいシグマ自身が一番理解しているだろうに…。
「DNG形式で保存できるようになったじゃん」とか思う人もいると思いますけど、DNG形式で保存すると色んなデメリットがあるから得策じゃありません。
sd Quattroとは何だったのか?
自分にとってのsd Quattroは
- 初めてのフォビオンセンサー
- 初めてのシグマのカメラ
でした。
結果的には「予約してまで買うほどのカメラではなかった」って結論に至りましたが、まぁそれでも個人的には悪いカメラだとは思いませんでした。
返す返すも残念だったのが「メカダスト問題」でしょうね。
初っ端からこの問題が発生して、いきなりケチがついてしまいました。
対応策もシグマは「往復送料含めてセンサークリーニング無料」としましたが、リコールして部品交換すべきだったと思います。
実際Hの方は対策済みのパーツに交換されているようですから、メカダストが出ない部品が完成するまではクリーニング無料対応で、その後は根本的な解決策としてパーツ交換とすべきだったはず。
「メカダストはシャッター切っている内に出なくなる」って判断だったのでしょうが、
結果的に未だに「sd Quattro」で検索すると「ゴミ」と嫌な文字がくっついてきてしまいます。
シグマが作るカメラはこのsd Quattroシリーズで最後となるわけですから、記念に置いておいても良かったのかも知れませんが、精密機械だからやはり定期的に電源入れないと故障してしまうし、そうなったら逆に可哀想なので今回は処分したって話でした。
余談ですが、次は「Nikon 1のJ5」を予定しています。
こちらは売却ではなく、7歳の姪にクリスマスプレゼントとしてあげようかと。
小型でタッチパネル式だから非常に使いやすいカメラですし、初めてカメラとしては丁度良いのではないかと思うので。
ちなみに姪は今現在はフジのチェキを使って写真撮って遊んでいます。
SIGMA X3F Plug-in for Photoshop(R)
このプラグインをPhotoshop CCにインストールすると、シグマ独自のRAWファイルであるX3FファイルをPhotoshop CCで現像できるようになるとのこと。
シグマさん一足遅かったよ…。どんだけそういうの待ってたと思ってんの。
とは言え、Photoshop CCは利用料が必要な有料ソフトなわけで、無料で使えるSPPに現状足りていない現像に必要な様々な基礎的な機能が盛り込まれる形がベストなのは間違いない話。
このプラグインって悪く言っちゃえば「Adobeに丸投げ」ですから。
いずれにしてもシグマユーザーさんにとってこのプラグインは朗報なのは間違いないでしょうね。