AF遅い?タムロン「70-180mm F/2.8 Di III VXD」絞るとレスポンスが悪くなる理由

私物のタムロン「70-180mm F/2.8 Di III VXD」
私物のタムロン「70-180mm F/2.8 Di III VXD」

6月末に新品購入したタムロンのソニーEマウント用レンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)」。

タムロンの70-180mm F/2.8 Di III VXDの不具合に買ったばかりなのに悩まされ中 ソニーユーザー激おこ!まじでタムロンふざけんな!!

以前は色々と文句を言いましたが、ファームウェアのアップデートで手振れ補正のおかしな挙動もなくなった感じなので、そのままキープして使い続けています。

AFは高速だし、動画撮影時にフォーカス音も入らないし、描写性能も高く、高画素機のα7R III用のレンズとしても申し分ない性能なのですが、α7R IIIとの組み合わせにおいてタイトルに書いた通りで、何故か絞るとオートフォーカス(以下AF)が遅くなることに気が付きました。

タムロン70-180mmはタムロン史上最高レベルの高速・高精度AF?

タムロンはこのレンズのAF性能は

タムロン史上最高レベルの高速・高精度AF

と謳っています。

AF駆動には静粛性・俊敏性に優れた新開発のリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用しているからだそう。

実際に使ってみると「70-180mm F/2.8 Di III VXD」のAFは本当に高速で精度も申し分ありません。

ピントは瞬時に合焦し、合焦と同時にシャッターが切れます。

ただし、これが絞ると何故か途端にAFが遅くなり、シャッターを切るテンポが悪くなってしまうんです。

タムロン70-180mmのAFが遅くなる条件

撮影時のレスポンスが悪くなる条件
  • 絞る
  • フォーカスモードがAF-S or AF-A

症状は後述しますが、分かりやすいように「AFが遅くなる」と記述していますが、正確に表現すると

シャッターを切った際のレスポンスが悪くなる

というのが正しいのかなと。

この症状は、絞り値が開放付近だったり、フォーカスモードが「AF-C」だと発生しません

ちなみにAF-Sは文字通りシングルモードで、AF-Aというのは確かソニーとニコンのみ存在するのかな?非常に便利なモードで、ソニーでは「AF制御自動切り替え」と名乗っており、被写体が止まっているか動いているかをカメラが自動で判別し、AF-SとAF-C(コンティニュアスAF)を自動で切り替えてくれるモードです。

私は基本的に静物しか撮影しないため、通常はAF-Sに設定しています(だから今回困っているのですが)。

ただ、このレンズは180mmまでの望遠ズームレンズですから、そもそもAF-Cで運用している人達も多いでしょうから、この症状に気付かない人も少なくないのかも。

タムロン70-180mmのAFが遅くなる症状

タムロン70-180mm絞り開放状態
タムロン70-180mm絞り開放状態

まず始めにこのレンズは「実絞り」なので、撮影前に絞り値を絞れば穴が小さくなり、開放にすれば穴は最大になります。

撮影前に絞りの値に連動して絞り羽根が開閉する形ですね。

この実絞りとは別に「開放絞り」というのもあり、例えばキヤノンの一眼レフがそれにあたります。

「開放絞り」の場合は、撮影前に絞っても穴の大きさに変更はありません。

ここら辺のそれぞれのメリット、デメリット等に関しては今回は割愛します(私も詳しくないし)ので、ご興味ある方はググってみて下さい。

で、この70-180mmですが、

タムロン70-180mmの絞り羽の挙動
  • 絞らない場合:絞り羽根は開いたまま動かないため即シャッターが切れる
  • 絞った場合(例F11):シャッター半押しすると、絞り羽根が一旦開放位置まで開いてからF11まで戻ってシャッターが切れる

こんな感じ

タムロン70-180mm絞りF11の状態
タムロン70-180mm絞りF11の状態

F11まで絞った状態だとこの写真のように絞り羽根の穴は小さくなりますが、この状態でシャッターを切ろうとすると

タムロン70-180mm絞り開放状態
タムロン70-180mm絞り開放状態

一旦絞り開放まで絞り羽根が開いてから

タムロン70-180mm絞りF11の状態
タムロン70-180mm絞りF11の状態

再度F11まで戻ってシャッターが切れます。

この絞り羽根の開閉の物理動作時間が入るため、絞って穴を小さくすればするほどシャッターを切るまでの速度が遅くなってしまいます

同じような挙動のレンズはありますが、このレンズは絞り羽根が大きいこともあり、レスポンスが極端に悪くなってしまうようです。

SEL85F18の絞り羽根
SEL85F18の絞り羽根

ちなみに同様に絞り羽根が大きいソニー純正の85mmの単焦点レンズなんかの場合も実絞りですけど、こちらは絞った状態でピントを合わせてシャッターを切っても一旦開放まで絞り羽根が開いたりせず、そのままの穴の大きさでシャッターは切れます。

α7Sでチェックしたからで、α7RIIIだと同様の症状が起こりました。

ここら辺の挙動はレンズによってまちまちのようですね。

AFが遅くなるだけじゃない!

また、開放で撮影する場合は当然ながら液晶もファインダーも像は全く問題なく表示されるわけですが、

絞った場合は、この絞り羽根の開閉動作が入るため、カメラ側のファインダーや液晶の像とのズレが生じるのか、

映像がピンボケした状態なのに合焦し、シャッターが切れるという何とも気持ちが悪い現象が起こります。

撮影レスポンスが悪くなる場合の対処方法

この症状は、絞り羽の開閉動作という物理的な問題になるから、ファームウェアのアップデートとかでは修正不可能な話でしょうが、対象方法としては、

対処方法
  • 絞り開放付近のみしか使わない
  • 絞る場合はAF-Cで撮影する
  • AF-Cに設定しっぱなしにする
  • 我慢する

これくらいかな?

絞り開放のみしか使わないというのは当然現実的ではないので、基本的にはAF-Cを使うのが良いのかもです。

ちなみにソニーのカメラって、

イメージセンサー内でAD変換された14bitのデジタル信号を、画像処理エンジン「BIONZ X」のシステム内で一度16bit処理してから、RAW画像に14bit出力することで、より豊かな階調表現と高画質を実現します。

https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-6400/feature_2.html

ということなのですが、長秒時ノイズリダクション、バルブや連続撮影時は12bitで記録されてしまうというカメラが多い(α9除く全部?)ので、それが嫌ならAF-Cでも単写で撮影した方が良さげです。

管理人
管理人

12bitで保存されてしまうのは圧縮RAW保存の場合で、α7IIIやα7RIII以降のフルサイズ(APS-Cは除く)は非圧縮RAWの場合は連写でも14bit出力されるようです。

あとは我慢するというのは「レンズのクセ」とあらかじめ理解した上で対処するという意味。

私は基本的にAF-Sで撮影するので、このレンズに関してはこういうもんなんだと思って対応しています。

理由が分からなければ気持ちが悪くて使い辛いですけど、理由さえ分かっていれば我慢できるもんです。

まぁそれでも撮影中にファインダーや液晶に表示される像がボケボケのままシャッターが切れる状態は気持ちが悪いですけどね。

まとめ

念のためもう一度書いておくと、今回の症状は絞り開放付近では発生しませんし、フォーカスモードがAF-Cの場合は発生しません

絞り開放時のAFは爆速でピント合焦と同時にシャッターが切れるだけに、余計絞った際のレスポンスの悪さが気になってしまうのかも知れません。

今回の話は絞り羽根の動作も含めて言葉だけだと伝わりにくいんで、動画で撮影もしているんですけど、まだ編集できていないから後で載せておきたいと思います。

動画制作面倒臭いんですよねー(苦笑)

大した編集スキルもないからテロップや音楽入れたりくらいしか未だに出来んけど、それでも面倒臭い。

そんなわけで、もし同じレンズを所有している方がいらっしゃったら是非動作チェックしてみて下さい。

理由が分かれば私と同じで対処するなり我慢するなりできるのではないかと。

もしこれからこのレンズを買おうと考えている方は、今回の話を頭の片隅にでも入れておいてもらえれば。

α6500では無問題

70-180mm F/2.8 Di III VXD × α6500
70-180mm F/2.8 Di III VXD × α6500

APS-Cのα6500との組み合わせで試してみたところ、絞ってからシャッターが切れる際に一旦開放まで絞り羽根が開く動作は起こらず、絞っても絞らなくてもAF-Sで高速にシャッターが切れることを確認しました。

例えばF11まで絞ると絞り羽根の穴が小さくなり、この状態で撮影すると、絞り羽根は固定されたまま動かず、そのまま高速に撮影が可能です。

そんなわけで、この症状は同じソニーのミラーレスカメラでも特定のカメラでのみしか起こらない症状なのかも知れません。

ちなみにα6500は2016年12月に発売されたこの間ディスコンされてしまった古い機種で、α7R IIIはちょうどその1年後に発売されています。

どちらも古い機種ですが、更に古いα6500では確認できない症状なので、もしかするとα7R IIIとの組み合わせでしか確認できなかったりするのかも。

親指AFの場合

そういや私は動体をほとんど撮影しないため、私のα7RIIIはいわゆる「親指AF」の設定をしていませんでしたので、これをオンにした際のこのレンズのAFの挙動も試してみました。

ちなみに親指AFの設定方法は、

親指AFの設定方法
  1. [シャッター半押しAF]→[切]
  2. [プリAF]→[切]
  3. [AF-ONボタン]→[AFオン]

ソニーのミラーレスの場合はこんな感じ。

この設定をすることで、シャッターボタンの半押しでピントを合わせるのではなく、ピント合わせとシャッター半押し動作をそれぞれ独立させて操作することが可能になります。

この設定をすることで、シャッターは半押し動作が無効となり、ピントを合わせる作業を入れることなく即切れる形。

で、試してみたところ、やっぱりα7RIIIとの組み合わせだとAF-C以外で絞って撮影すると極端にレスポンスが悪くなりました

ちなみに、ピント合わせとシャッターを切る動作を切り分けて検証した結果、ピント合わせ時に絞り羽根が一旦開放の位置まで開いて閉じての動作を起こすから、やっぱりAFが遅くなるって表現でも適切なのかなと。

ってな感じでした。

あくまでもタムロンの「70-180mm F/2.8 Di III VXD」と私が所有している「α7RIII」と「α6500」を装着した際の症状ですので、カメラが異なるとまた違った結果になるかとは思います。

っていうか、何でこの2機種だと異なる結果になったんだかがサッパリ分からず気持ち悪さだけが残りましたけど・・・。

α7RIIIの現象でした

α7RIII × 24-70mm F2.8 DG DN
α7RIII × 24-70mm F2.8 DG DN

α7RIIIにシグマの24-70mm F2.8 DG DNを装着しても、

α7RIII × SEL24105G
α7RIII × SEL24105G

ソニー純正のSEL24105Gを装着しても、

α7RIII × SEL85F18
α7RIII × SEL85F18

単焦点のソニー純正のSEL85F18を装着しても、全てのケースでピント合焦時に一旦絞り開放位置まで絞り羽根が開く現象が起こるようでした。

私が他に所有しているソニーのミラーレスカメラのα6500とα7Sでは絞りを絞った穴が小さくなった状態でそのままシャッターが切れます

そんなわけでα7RIII特有の症状のようでした。大変失礼致しました。

α7RIIIを使っていたのに何故今まで気が付かなかったかというと、

α7RIIIを使っていたのに気付かなかった理由
  • 絞り羽根のサイズが小さいから開閉しても時間が掛からない
  • 開閉の速度が70-180mm F/2.8よりも高速

24-70mm F2.8 DG DNや

SEL24105Gなんかはそもそも絞り羽根のサイズが大きくないので、サイズが大きい70-180mm F/2.8よりも絞り羽根の開閉に時間が掛からないようでした。

また、SEL85F18なんかは絞り羽根が大きいのですが、70-180mm F/2.8よりも高速に開閉するようです。

なお、α6500、α7S、α7RIII以外のソニーのカメラは未チェックだからどのように動作するのかは不明です。

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